パビリオン トウキョウ 2021

興奮しましたね。パビリオン・トウキョウ。 まずは草間彌生さんのアイデア。瀬戸内海の有名な南瓜が台風で破壊されたと聞いて心を痛めますが、今回は全く違いコンセプト。 ここではまず予約を求められます。無料です。そして予約時間きっかりに入場が許されて、ひとりひとりにシールが渡されます。草間彌生さんのキャラ、丸いシール。 それを真っ白い部屋のあちこちに貼る。それだけ。そうするとどうなるかというと、来場者が…

イン・ザ・ハイツ

In The Heights - Washington Heights Trailer 土曜日の新宿、朝7時45分の回。なんとほぼ満席でした。満席はいいすぎかな、それでもどうだろう8割は席が埋まってたかな。『イン・ザ・ハイツ』 アメリカ映画ですが、はっきりいってボリウッド映画。ミュージカル映画です。明るいミュージカルって本当に得した気分になります。昨今の日本のしょうもない映画や、暗い人種に関する…

キネマの神様

沢田研二×菅田将暉『キネマの神様』本編&メイキング特別映像 公開二日目に鑑賞しました。会場は間隔を空けた席でしたが、満席でした。 山田洋次監督作品を見ることができるのもこれが最後かもしれませんし、志村けんさんから沢田研二さんに主役が交代したことなどが、”生きる”ということへの意味を感じさせる深い映画だったと思います。 おそらく、志村けんさんが予定されていたと…

サイダーのように言葉が湧き上がる

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』予告映像 前の勤め先の方から推薦されてあわてて上野の映画館まで見に行きました。青春映画。 『サイダーのように言葉が湧き上がる』 若い二人の夏休みの出来事なんですけど、彼女はマスク、彼はヘッドフォンをしています。この見えない部分がドラマの軸になっていくんです。なんで彼女がマスクをしているのか?彼はなんで音も出ないヘッドフォンをしているのか?それぞれに何かを隠…

伝馬町牢屋敷

義母から借りた葉室麟さんの小説「雨と詩人と落花と」の中に、伝馬町に牢獄があったと書いてあったんですよ。伝馬町牢屋敷はいま十思公園という施設になっていて、そこに牢獄の痕跡が残されてます。 小説では盛岡藩の斎藤三平がぬれぎぬで牢屋に入れられていたという設定になっていますが、ここに本当の牢獄があったと思うと複雑な思いがしますね。 だって。ここで人が虐殺されていたのに、今は子供連れのママとかの声がわいわ…

マーク・マンダース 東京都現代美術館

チケットを間違えて鑑賞できなかったマーク・マンダースの作品がまだ残っていました。 これはすごいですね。すごいとしか言いようがない。 なにかとてつもないものを見ているような、いつか見たことがあるような、そんな不思議な空間です。 オランダ人の彼が提示するのは”不在”という概念のようです。 このほかにも常設展示が見応えあって時間を忘れます。 時流に合わせた作品や、宮島達男さんの…

福島競馬場

目的は競馬場。福島競馬場には行ったことがないんです。 函館も小倉も、阪神や京都も行ったし、名古屋転勤中は中京にも行きましたが、まだ行っていないJRAの競馬場がある。どこも懐かしいな。仙台に行ったので競馬場が開催していないのは知ってたんですけど、行くことにしたんですね。 駅から約30分歩くと巨大な施設が見えてきます。これは監視塔ですね。 ここから脇道を歩くと大きな施設が見えてきました。 ものすごい…

福島を歩く

新幹線で仙台からそのまま帰ろうかとも思ったんですが、せっかくですから福島にも寄ろうと思って各駅停車で移動しました。 福島まで各駅停車で1時間半、8時半頃到着。 福島には初めて降り立ったかな。駅周辺は古関裕而先生の記念館で盛り上がってます。 テレビ小説で盛り上がったことを受けて、まちぐるみで古関裕而先生を宣伝してるんですね。知らなかったな。 福島というと果物の町ですね。飾り付けも美しいです。 ここ…

仙台七夕

仙台の七夕まつりが近いこともあって、仙台駅中心に飾りが見事でした。 なにしろ400年の歴史のある日本でも有数のお祭りです。 それでもコロナの影響で規模を縮小しているらしいですね。 仙台駅は飾り付けが見事です。すごい迫力。 ホテルから駅に向かうビルの前にも笹飾りが。 こちらはパルコの前にあったかわいらしい飾りです。 いろんな企業がスポンサーになって伝統が守られているんでしょうね。 時間があればアー…

楽天生命パーク宮城

いままで全国の野球場を行き来しました。 福岡ドームや広島のズムスタ。甲子園にも行きました。 そんな中でまだ行っていない球場がいくつかあって、そのひとつがここでした。 石巻から1時間半ほどかかって仙台に戻り、ホテルにチェックインしてからスタジアムに向かいます。ホテルの部屋は19階で見晴らしはよかったです。 足が痛いけど30分ほど歩いてなんとか夜夢に見た楽天パークに着きました。 このエリア全体がイー…

残る震災の影

行く道でうすうす感じてはいたのですが、石ノ森萬画館に着く周辺でインフラ工事が進められている理由は、この萬画館の中に残されていました。 ここも大きな被害にあったんですね。これらの写真を見て、またあのときが蘇りました。この萬画館に勤める皆さんは、みなさん009の衣装を着て真面目に取り組んでいるんですが、若い彼ら彼女たちの輝かしい働きぶりなどが重なって涙が出てきました。 この施設ができたのは20年前だ…

石ノ森萬画館

石ノ森章太郎先生の作品にはとにかくたくさん接したけど、このように真正面から石ノ森作品に接したのは初めてです。 石巻の駅から食事して、川を渡って目的地に着きました。宇宙船のような奇抜なデザインの建物ですね。 「仮面ライダー」と「サイボーグ009」を中心とする石ノ森作品の原画やセルがなどを間近で見ることができます。 009の息の長い持続性と仮面ライダーのもつ時代性はやはりすごいですよね。石ノ森先生が…

石巻へ

思えば震災直後、ボランティアでこのあたりまで来た。あの時はもう冷静でいられないほど心が乱れてましたが、もう10年も経ったんですね。 松島海岸から同じ仙石線で終点の石巻に向かいます。1時間ぐらいだったかな。 松島海岸では晴れていた天気が少しここで曇ってきました。 ここは石ノ森章太郎先生のふるさとですね。駅だけでなく街全体が石ノ森萬画館へ向かってます。 石ノ森先生の懐かしいキャラクターが駅を支配して…

日本三景 松島

宮島の厳島神社も行ったし、名古屋在勤中、強引に天橋立も行きました。なので、今回仙台に行くのに、ここをはずすのはもったいないと思い、早起きしてここに向かうことにしたんですね。 仁王丸という大きな旅客船に乗って沖に出ます。 沖か、絲山秋子さんの「沖で待つ」という芥川賞作品が意味もなくよぎります。ささやかな恋愛小説。 船は2階席に600円で入ることができますが、半額の300円になっているので、躊躇なく…

五大堂 松島

瑞巌寺を離れます。見覚えのあるようなないようなベンチ。 船着き場の先に赤くてきれいな橋がかかる五大堂があります。まだ時間があるので行ってみよう。 松尾芭蕉の「奥の細道」にも出てくるようですね。 こうしてあちこち旅をしていると、もう少し文学や歴史の勉強をしておけばよかったと悔やまれます。立花隆さんのように生涯勉強だと、あるいはゴヤが晩年に「わしはまだまだ学ぶぞ」というように生きることができれば・・…

東北へ

夏に一人で東北へ向かいました。 今回の狙いは後刻ご案内するとして、まずは始発で上野から新幹線に乗りました。 さすがに始発の新幹線はがらがら、というかこの時期に敢えて旅行する人なんていませんね。 仙台に着いてから改札を出ず、そのまま仙石線に乗り換えます。 仙石線の仙台駅は地下鉄で、そのまま石巻方面の各駅停車に乗ります。 そして着いたのが松島海岸駅です。9時少し前に着きました。 駅を降りると目の前で…

GENKYO 横尾忠則

GENKYO横尾忠則 横尾忠則さんをここまで真正面から鑑賞したことがなかった。驚いた。 大きくいうと、驚いたことが3つぐらいあって、 1、変化の激しさ 2、多面性と多重性 3、衰えぬ創造意欲 となる。 ある暑い日に、地元のホテルで朝食を食べてとぼとぼ清澄白河まで出かける。暑い。 定刻に入場すると、どっと人が押し寄せる。 展示の開会間もないということもあって、大勢の方が押し寄せる。そしていくつかに…

三嶋喜美代展 寺田倉庫

天王洲橋にできた新しい倉庫に三嶋喜美代さんの作品が展示されていると聞いて、日比谷で映画を見たあと行くことにした。暑い日だった。 有楽町の駅前は五輪開催で戒厳令のようだ。JRで品川駅まで移動。 久しぶりの品川駅。原美術館に寄って以来だろうか。駅前のバスに乗って5分ぐらいだろうか。天王洲橋のバス停の前の大きな通りを渡ってすぐのところに倉庫の看板が見える。 倉庫といってもアート・コンプレックスと称され…

17歳の瞳に映る世界

NEVER RARELY SOMETIMES ALWAYS - Official Trailer [HD] - At Home On Demand April 3 日本語タイトル『17歳の瞳に映る世界』 女性監督のエリザ・ヒットマンによる、現実社会の深層に迫るすごい映画です。 冒頭に主人公のオータムという17歳の女性が学校の学芸会で歌を歌います。ギター1本で歌を歌う。そこに客席から「メス犬」とい…

兆楽 センター街店

暑い日の渋谷でした。 午前中、マン・レイを鑑賞して、午後の映画まで少し時間があったのでランチすることにしました。一人で。一人ランチって入る店が限定されちゃいますもんね。本当はニンニクばりばりのサムギョプサルとか食べたかったけど、そういう店に入る勇気もなく、結局この兆楽に入ることにしました。 これ、駅に近いところにも店があって、前にも入ったよね。あれだ『アメリカン・ユートピア』見た日だな。 本場中…