先ごろ発表された第170回芥川賞受賞作品を読んでみた。とても面白かった。 東京都同情塔 新潮社 Digital Ebook Purchas 冒頭で、イラクの建築家ザハ・ハディッドの話題になる。忘れもしない新国立競技場の設計で一度は内定したデザインを示した方。キールアーチによりデザインが未来を感じさ... 続きをみる
読書のブログ記事
読書(ムラゴンブログ全体)-
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子供の頃、暗い映画館に入ると(当時はいまのように指定席がなかった)暗くて席が見えなかった。しばらくすると暗闇に慣れてきて暗くても席を探すことができるようになる。ウェンデル・ベリーが「ランタンを捨ててしまえば、闇がよく見えるようになる。」とはこのことだ。著者は身の回りにある進化の代償が人をして全て見... 続きをみる
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第五章 ストレンジャーの生態学 本書は著者がかつて読んだ膨大な量の著書から、このテーマの趣旨に則った言葉を羅列している。読み応えはあるが、あまりの量にパンクするほどだ。それこそ「注意」をそらすと内容に追いつけない。しかも場面転換も早い。 この章は、見ず知らずの人(ストレンジャー)を人助けしたことで... 続きをみる
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第三章 拒絶の構造 社会と距離を置くことの具体例を並べる。そのひとつの方法が「拒絶」だ。ディオゲネス (犬儒学派) はアレクサンダー大王を拒絶しつづけながら存在した。 世間で「まとも」と言われる人間ほど、強欲、腐敗、無知 「反転の美学」 自分の判断を外に置いて他者に委ねる無感覚状態は、「まとも」と... 続きをみる
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本屋に並んでいて、タイトルに吸い寄せられるように購入してしまった。アンディッシュ・ハンセンの「スマホ脳」にも繋がってゆく。ちょっと読みにくい本かもしれない。著者のジェニー・オデルはアーチストでデザイナー。この本は5年前2019年に出版された。 How to Do Nothing: Resistin... 続きをみる
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第2部 無礼な思想 第8章 強欲の必要性 欲望の歴史 ここはこの著書の中でも最も興味深い内容だ。「欲望の歴史」。 例えば「パンドラの箱(ふた)」とは、パンドラという女性が労働の呪いをかけられて、それまで楽しかった労働が苦しいものになったので、あわてて蓋を閉めたというものらしい。(知らなかった)だか... 続きをみる
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#善と悪の経済学① #トーマス・セドラチェク 著 聖書、古代ギリシャ
かつて読んだ「未来を語る人」という本で紹介された著書を読んでみる。 未来を語る人 (インターナショナル新書) 集英社インターナショナル 本 大野和基氏がまとめたこの本の中で、セドラチェク氏の主張はチェコという共産圏で育った本人の経験を踏まえつつ、経済学から数式を切り離し、壮大な過去の聖書などの物語... 続きをみる
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カモのネギには毒がある5 「リスクのない高収益ビジネス」 - #ダリチョコ の映画とグルメ なんだかんだと6巻まで読み込んできた。 前回は「ネズミ講」や「バッタ屋」の巧妙な方法を経済学的に掘り下げた。そしてアルゼンチンを20年後に日本と仮定して終わったはずだ。 今回はそのアルゼンチンから帰ってきた... 続きをみる
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65kg 「#京都タワー 前」 「extremely inappropriate」
日本中学生新聞が、京都市長選で敗れた福山和人さんの街頭演説を丁寧に文字起こししている。 脱原発コラボ街宣 @京都タワー前|日本中学生新聞 福井での原発は、現在7基動いています。日本国中で動いいている原発は12基なんですが、そのうちの7基が福井で動いています。そして、福井と京都は本当に近いんです。原... 続きをみる
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佐伯啓思先生の本(近代の虚妄)を引用して「スターウォーズ」に隠されたテクノロジーとの距離を青木真兵氏は「精神と物質が切り離された世界」と表現する。機械に支配される社会にあって考えさせられる。 近代の自然科学は、イデアを排して、自然を、人間が観察し分析し研究できる対象として「かり立て」、そのようなも... 続きをみる
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ワリエワ選手に対する厳しい裁定は資格停止とメダル「はく奪」という結果となったらしい。国際スポーツの場で、政治的な意図が働いたかどうはわかりかねるが、いずれにしても不幸なことだ。 ・「ロシアのフィギュアクイーン」ワリエワ、ドーピングで資格停止4年・金メダルも剥奪 | Joongang Ilbo | ... 続きをみる
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「社会の弊害」をひとことでまとめあげる12歳。子供を子供扱いしてはダメだ。そしてもっと広く政治の話が自由にできる社会を作らなければダメだ。そう感じさせるがどうだろうか。ついでにいうと、感情の衝突が人類の滅亡を招くのだと思う。 いちばん大きかったのは、小学4年生のときに「政治の話をするな」と学校で叱... 続きをみる
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赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―(新潮文庫) 新潮社 Digital Ebook Purchas 偉大な女性小説家モンゴメリがこの本を出版したのが1908年だ。この年ニューヨークで婦人参政権運動が起きていることを思うと、「未来を花束にして」や、女性小説家の映画として「コレット」あるいは「メアリ... 続きをみる
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震災をめぐる報道で、政府が「行かない」理由を積み上げているとき、2011年の「原発クライシス」を目の当たりにした人たちは、直感的に「行かない理由」を問うが、政府も応答せず報道も書かない。その間のんきに首相が被災地を放りだして率先して「新年会」に出ている現状を「人災」と呼ばずしてなんというのだろうか... 続きをみる
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ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF) 早川書房 Digital Ebook Purchas いつだったか同窓会があって、その時話題になった本を読もうと決意したのだ。 ところがなんというかあまりにも複雑で難しくて、しかも中古本をネットで買ったら文字が小さくて、とにかく読み終えるのにとても苦労した。... 続きをみる
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前回のつづき。 4、資本主義とグローバリゼーションの相互作用 前節で説明された「腐敗」は国境を超える、という話しだ。 もはやグローバリゼーションとボーダレスは止められない。資本の移動はますます加速し、移民も一定以上に増える。移民とは労働である。その意味で、労働のグローバリゼーションがいま政治問題と... 続きをみる
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前回のつづき。 ミラノヴィッチ教授は、リベラルをアメリカとし、それに対し「政治的」資本主義の代表として中国にフォーカスする。 3、政治的資本主義 共産主義社会は、社会主義が発展して”人類における最高の段階”として成立するはずだったが、経済システムではなく政治がファシズム化することを止められなかった... 続きをみる
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#資本主義だけ残った ① ブランコ・ミラノヴィッチ著 「リベラル資本主義」
大野和基先生がインタビューした世界の経済学者を紹介する「未来を語る人」の中でインパクトのあるお話をされていたブランコ・ミラノヴィッチ教授(セルビア)の著書を読んだ。 思えば冷戦構造が崩壊し、共産圏と言われる国々が社会主義や共産主義を離れて資本主義を受け入れた20世紀の歴史は終わり、すでにこの社会は... 続きをみる
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プーチンがしみじみと「アメリカを見習わないとな」と語る内容は真実味がある。日本がアメリカの属国であって、正しいことを教科書にも書けないことなどを簡潔にわかりやすく説明している。 https://t.co/Qr3cozOeZ8 — Ugry (@BobUgryHossy) January 25, 2... 続きをみる
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誤解を恐れずに言うと「頑張れ自民党」だ。日本はもう法治国家でも民主主義でもないし、それでも自民党を支持する国民が多いらしいので、敢えて「頑張れ自民党」と言おう。政治家が法を犯す汚職まみれなのに、まじめに納税することなど意味があるのだろうか。これはあるひとつのことに向かっていないだろうか。 Twit... 続きをみる
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このブログもいよいよ町山智浩さんの応援ブログの様相を呈してきたが、昨年11月に町山さんが文藝春秋から出された本を読ませてもらった。7月に出した「町山智浩のアメリカスーパーヒーロー映画 徹底解剖」に続けて出された。 ゾンビ化するアメリカ 時代に逆行する最高裁、州法、そして大統領選 USA語録 (文春... 続きをみる
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ネタバレに注意。しょうもなブログなので、読まないほうがいいかもしれない。少し長い記事になるかもしれない。桐野夏生さんの「日没」。 去年の11月頃、どこかの本屋で衝動買いして一気読みした本。桐野夏生作品と初めて接する。「OUT」と「魂萌え!」は映画化されていて鑑賞している。 今回の「日没」は過去の明... 続きをみる
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65.5kg 「原発クライシス」 山口茜選手 インドOP勝利
停止中の原発だからといって、被害がないと断定するのは危険なのではないか。こういうケースで「汚染水」や「フクシマ・ウォーター」などと世界から懸念の目で見られているこの国で、施設側の立場から「大丈夫です」と言うだけで信用してもらえるものなのか?施設がある以上、地球がなくなるまで呪われる「原発」の管理を... 続きをみる
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「妖怪の孫」であって「国葬の日」によって祀られた人物を、ジブリは痛烈に非難する。なぜ「REVOLUTION+1」は起きない?愚劣な男たちや女たちもたくさんいるのに。 安倍首相は自分が『憲法の解釈を変えた偉大な男』として歴史に名を残したいと思っているのでしょうが、愚劣なことだと僕は思っています」 宮... 続きをみる
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「創造」より「管理」に資源を集中すると、いざといときに切り替えられない、というお話。日常的に管理のことばかり考えて生きているので、内田樹さんのこのようなお話は学びが多い。組織が肥大化することと合わせてデフレ社会で考えるべきことのような気がする。 「管理する人」は基本平時モデルで動きます。ですから、... 続きをみる
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ウクライナにはサクッと54億円拠出して、国内で募金活動かよ。どうかしてる。しかも海外支援も受け入れないらしい。 能登に40億なのにウクライナには53億円 その53億円は岸田と上川のポケットマネーで出してくれ 海外にばかり良い顔してどうする 53億あればどれだけの国内の貧困家庭を助けれる 53億あれ... 続きをみる
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米澤穂信さんの著書を初めて読む。『黒牢城』で直木賞を受賞されたと聞いて、映画帰りに本屋で衝動買いした。「リカーシブル」 リカーシブル(新潮文庫) 新潮社 Digital Ebook Purchas この町に入ったときのことはあまり憶えていない。 ママが「ああ着いてしまった」・・・ 主人公のハルカは... 続きをみる
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65kg 「アホンダラー」 山口茜選手マレーシア2戦目勝利!
鶴光師匠が正常な方であることを認識できて嬉しい。芸人の立場で吉本と距離を置いてまともなことを言える方は少ない。一之輔師匠とともに称賛に値すると思う。 本日(1月7日)の笑点 「◎◎のバカヤロ(アホンダラ)と叫んで色んなものに怒りをぶちまけて下さい」のお題で。 笑福亭鶴光さんから飛び出した。 「大阪... 続きをみる
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海外で日本のニュースが連日報道されることは珍しい。前日の能登半島地震といい、この日の日航機の衝突事故といい、ネガティブな報道ばかりだが・・・ 朝5時に起きる。曇り空だ。 朝顔に代わってやっとパンジーの花が咲いた。 朝風呂を浴びて、川崎まで移動。ソープ街を通過して昨年に続き川崎競馬場へ。 婿さんが苦... 続きをみる
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くだらんと思う、こんなブログ。読み返しても苦痛だ。 それでも去年はやらなかったけど、この愚かな1年を振り返る・・・ 去年の年末年始を札幌で過ごしたのは嬉しかった。何よりも帯広の「ばんえい競馬」は生涯の思い出だ。寒かった。勢いで婿さんに世話してもらった新年川崎競馬のラウンジで友達と新年会ができたのも... 続きをみる
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旅行の習慣で、早朝ひとり散歩というのがあって、姫路でも早朝に歩いてみた。真っ暗だったが。 手柄山中央公園まで歩いて往復。 姫路駅前の「みゆき通り」を進み、「おみぞ筋」を戻る。 態勢を立て直して、再び姫路城に向かう。 ここからバスに乗って、姫路競馬場へ。 この日は開催がなくて、競馬場の周辺を一周して... 続きをみる
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5限目 人間はヒトである前に生き物である ここは生物学者の本川達雄教授との対談。本川先生はとてもユニークで、生物学を歌で教えるシンガーソングライターとしても活躍されている。 これは、前回に学んだ宗教にも関係している。 つまり「科学という目に見えないものを教えらて信じればいい点が取れる。」というご利... 続きをみる
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4限目 ニッポンの会社の神さま仏さま 上田紀行教授と池上彰さんの対談で「無宗教国ニッポン」について語っている。とても刺激的な話で面白かった。(上田先生が宗教にカミングアウトするまでのお話も面白い。) 日本はなぜ自殺率が高いのか?という切り口からこの国の宗教について考察する。この国に「生きずらさ」は... 続きをみる
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3限目 哲学の力で公共事業問題も解決できる 哲学者の桑子敏雄教授と池上彰さんの対談。個人的にはここが最も興味深かった。 桑子先生のキャリアについても面白いお話が聞けるのだが、ここでは「合意形成」がテーマだ。具体的には「社会的合意形成」。 1964年から子供たちが川で遊ばなくなった話しから始まる。そ... 続きをみる
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2014年4月に日経BP社から出された本。ずいぶん前の本だが中身は色あせていない。 池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセンター篇 日経BP 本 2012年から東工大リベラルアーツセンターの教授として2016年の定年まで勤められた池上彰さんを中心に、リベラルアーツいわゆる「教養」の重要... 続きをみる
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あろ雑誌をぼんやり眺めてたら、ジャック・アタリ氏のインタビューが掲載されていて興味深かった。聞き手は「未来を語る人」の大野和基氏。 1、「世界の分断」はこれからも進む 大野和基氏は、①ウクライナ支援国 ②ロシアに近い国 ③(インドのような)独自のスタンスを取る国 の3つを並べ、アタリ氏に今後の世界... 続きをみる
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#新しい戦前 ③ 幼稚なこの国はどこへ? 「ナワリヌイはどこへ?」
前回のつづき・・・ 第5章 日本社会の何が幼稚か ほかの国の方とお話すると、どうもこの国が幼稚に見えてしまう。それはこの国の社会が「幼稚のままでいてほしい」と仕向けているからだそうだ。例えば「学ぶ」という点においても、暗記することと考えることが正しく整理されていない。「学力」とは「学ぶ(あるいは学... 続きをみる
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64kg ゴル連、ラグビー観戦、「скандала с откатами(裏金疑惑)」
朝5時に起きる。前日寝る時間が遅くて辛かった。 この後、ゴルフ練習へ。 宮下芳雄プロの動画を見て、多少は当たるようになってきた。 1、右足に体重を乗せて、右肩をやや下げる、アドレスでボールから少し離す。 2、アッパー軌道、空中を素振り、右足1本素振り。 3、短く握る、お腹をへこます、腰まであげて戻... 続きをみる
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#新しい戦前 ② 加速主義化する日本 「The Boy and the Heron」
前回のつづき・・・ 第3章 加速主義化する日本政治 ここでいう「加速主義」とは、格差と偏見が渦巻く新自由主義資本主義社会をもっと加速させて、その外側に新たな仕組みを作ろうとする考えのようだ。いままさに分断の社会にあって、二分法によってシロクロ決着をつけて社会を片側に押し寄せる勢力のことをいうらしい... 続きをみる
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65.5kg 満州、ロシア、言論封殺、「Норштейн(ノルシュテイン)」
昨日朝5時起床。 サヨナラ脂肪川柳「このお腹 オカンが言うには 鏡餅」 11月26日と同じ。 午前中、下総中山に出たあと、人形町の「江戸路」でランチ。玉ひでの姉妹店だそうだ。1月に予定されている同窓会がここで開かれる予定だ。 夜は、地元の「ぎょうざの満州」でディナー。 ヴィスコンティ監督のデビュー... 続きをみる
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#新しい戦前 ① #内田樹 / #白井聡 「この国の”いま”を読み解く」
タモリさんの「新しい戦前」発言が波紋をよび、めぐりめぐってついに著書となった。お二人は「戦前」ではなく、「戦中」だとも言っている。それほど危機的なこの国の情勢を、無自覚に過ごしていいのだろうか。白井聡さんははしがきで「日本は最悪の状態」だと断じている。最悪に至るまでの歴史なども含めて、学びのある本... 続きをみる
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昨日の朝は5時起き。 赤羽にバスで移動して現場巡回。お寺があちこちにある。 今度は地下鉄に乗って新大塚へ移動。丸ノ内線は丸いイメージの電車なのね。 茗荷谷から、母校の新校舎を横目に進む。隣に跡見があって、その先が御茶ノ水女子。文京地区だね。 ここにも雰囲気のあるお寺を見つける。 この建物の上のほう... 続きをみる
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昨日の朝、3時半過ぎ起床。雨音に気づいてずいぶん早く目が覚める。 そしてユーミンの「12月の雨」が思い浮かぶ。 ♬時はいつの日にも 親切なともだち♬ 老いを実感すると、「時はともだち」とは言い難い。時はときどき残酷に残りの人生を蝕んでゆく、と感じる。 山口茜選手が年明けのマレーシアオープンから復帰... 続きをみる
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それなりに穏やかな朝だった。昨日は5時前起床。 昼はゆで卵とサラミ。 夜は作り置きのミートボールにうどん。 うどんは2杯も食べてしまった。これがいかんのだ。 映画『最後まで行く』TVCM どうする?篇【2023年5月19日(金)公開】 夜は「最後まで行く」藤井道人監督版を鑑賞。 いつか必ず読むであ... 続きをみる
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#カサンドロ ロジャー・ロス・ウィリアムズ監督 「Paul Lynch」
町山智浩さんが絶賛していたプロレスの映画。 カサンドロ リング上のドラァグクイーン : 作品情報 - 映画.com 匿名性の裏返し メキシコのプロレス「ルチャリブレ」のスター、カサンドラの物語。実在の人物でドキュメンタリーにもなっている。 プロレスはかつて東スポで必死に学んだ世代なのでいまでも興奮... 続きをみる
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ながい記事になる。しょうもない内容だ、相変わらず。読むべきではない。不愉快になるだけだ。 朝5時起き。 前日とは比べものにならないほど雲ひとつない快晴の空。でも空気は昨日よりやや冷たい。 秋葉原のそば屋に「新田毎」という名があったが、この田毎(たごと)とは「田毎(姥捨)の月」からとられているらしく... 続きをみる
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前回のおさらい。 第6章 社会契約をつくりなおす ミノーシュ・シャフィク 教授(コロンビア大)の「21世紀の社会契約」は社会規範を根底から見直すべきことを問いているようだ。ちなみに彼女はイングランド銀行の副総裁まで上り詰めた経営者である。 まずシャフィク氏は、幸福度の要素について言及し、 1、健康... 続きをみる
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前回のおさらい。 第3章 世界中の人をドーナツの中に入れる ケイト・レイワース教授の「ドーナツ経済」は一昨年読んだ。 ドーナツ経済 金融が支配した100年 ドーナツ経済 成長の限界 配分社会へ 「巣の中のカッコウ」というエピソードのインパクトが強く衝撃的だった。カッコーは自分で自分の卵を育てない・... 続きをみる
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#未来を語る人 ① #大野和基 編 「釣り合った結婚」 #Misspeaking
国際ジャーナリストの大野和基氏が、世界に名だたる経済学者とインタビューした内容を紹介する本。経済学にもいくつかの思想があって、この著書の素晴らしいところは「バランス」だ。考え方が偏ることなく、とてもうまくバランスをとっている点が見事だと思う。大野氏はこの混沌とした社会で「迷路の中で出口へと通じる道... 続きをみる
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52ヘルツのクジラたち (中公文庫 ま 55-1) 中央公論新社 本 特設ページを見ると、来年映画化されることが決まった作品のようだ。本屋大賞第1位。 冒頭の書き出しが面白い。 明日の天気を訊くように「風俗やってたの?」と言われた。 主人公のキコという女性が、どこからか流れてきて住むこの場所で起き... 続きをみる
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#アイルランド 現代史③ 「#ケルティック・タイガー」 #Celtic_Tiger
第四章 ケルティック・タイガーの時代(1987〜2008) この期間を簡略に示すと、バブルとリーマンショックということになるだろう。 アイルランドの2大政党デ・ヴァレラが設立した「フィアナ・ホイル(運命の戦士たち)」と「フィナ・ゲール(ゲール人の家族)」は互いに対立してきたが、この時代に入り、「デ... 続きをみる
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第2章 新たな国づくり(1923〜1949) 当時のアイルランドは憲法で、 ・離婚禁止 ・女性公務員廃止 ・出版物の検閲 などの抑圧に対する反動で、デ・ヴァレラによる開放政策へと向かう。彼は、 ・土地年賦の廃止 ・保護貿易への転換 ・英国に対する20%関税 などを打ち出すが、これらの政策は農家に打... 続きをみる
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しょうもないこのブログだが、もしこの記事を読もうとされるなら、この8分程度の動画をご覧になってからがいいかもしれない。 ラグビーが世界ランク1位だし、GDPの伸びもすごい。こういう国でどういう歴史が刻まれたかは、きっと誰もが興味を持つところではなかろうか。この本は外交官の北野充氏がアイルランド駐在... 続きをみる
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ここでいう「イズム」や「ミクス」とは、学術的な「◯◯主義」や「◯◯イズム」あるいは「◯◯ミクス」のような体系的な話題ではなく、しょうもない個人的な感想を書くものなので、読まないほうが身のためだと思う。読むときっと不愉快になるはずだ。間違いない。 ある日、自分が書いた過去の記事に目が留まる。 伊東光... 続きをみる
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昨日は朝5時に起きる。 まだ真っ暗。 6時に月が出ていた。 「朝顔」もまだ頑張ってる。大したものだ。 駅まで歩く途中、カラスやハトやスズメのほかに、「オナガ」を見かける。きれいな鳥。 昼は小伝馬町の「おか田」で春菊天そば。680円。 午後は九段に移動して終日会議。夜は「逸品防」で会社のみなさんと食... 続きをみる
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1949年にオーウェルがこの本を刊行して来年で75年。 そして彼が想像した未来「1984」から40年を迎える2024年。 この著書に、アメリカン大学のローラ・ビアーズ氏が新しい解釈を提供しようとしている。 きっかけは、イーロン・マスクが示したTシャツだったようだ。 そして女性の立場から作られた「1... 続きをみる
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#クララとお日さま ② 「AI少女」 #Klara_and_the_Sun
第4部 ここは極めて重要な部分だ。ここまでの伏線を回収に入る。 詳細は控えるが、ここでとんでもない計画が明らかになる。ジョジーをめぐり、ジョジーの姉で亡くなったサリー。そして母親であるクリシーが画家のカバリディとともに計画したこととは何か?父親のポールがクララに語るセリフを引用すると、 「私がカバ... 続きをみる
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#クララとお日さま ① #カズオ・イシグロ 著、「#With_a_twist」
タイカ・ワイティティ監督がこの原作を映画化するという話題もあるようだ。 カズオ・イシグロの作品を読むのは「浮世の画家」(渡辺謙さん主演でドラマにもなっている。)以来これが2冊目。 この衝撃をどのように伝えればいいのだろうか?言葉に詰まるような衝撃。不思議なシーンが次々と映し出されてゆくが、最後に全... 続きをみる
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宇野維正さんはこの本で紹介されている映画に加えて、その映画の隠された背景や今後のハリウッドを占う意味での問題点を浮き彫りにしようとしている。 ハリウッド映画の終焉 (集英社新書) 集英社 Digital Ebook Purchas 第三章 最後の映画を撮る監督たち Ⅰ フェイブルマンズ 映画という... 続きをみる
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#ハリウッド映画の終焉 ① #宇野維正 著 「ヒーロー映画がもたらす荒廃」
宇野維正さんのことをあまり存じ上げなかったが、You Tubeなどでも活躍されている方らしい。ロッキング・オン出身らしい。 ハリウッド映画の終焉 (集英社新書) 集英社 Digital Ebook Purchas 本著は、いかにも活況だと思っていたハリウッド映画界が、ストリーミングサービスなどの普... 続きをみる
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8月のこと。 ミオチュプラー・ミオパチーと聞いてなんのことかわかる方は少ないかもしれない。 今期の芥川賞はまさに受賞にふさわしい斬新でしられざる障害者の実情を示す傑作だった。驚いた。 ハンチバック (文春e-book) 文藝春秋 Digital Ebook Purchas 主人公の井沢釈華は、先天... 続きをみる
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昨日は4時半頃起床。 朝5時でもまだ暗い。でも久しぶりに西の空が茜色で美しい。右上にはまだ月が出ている。 朝顔が再び息を吹き返す。生命力を感じさせる。 昼は目玉焼きとハムにキャベツの千切り。 帰りにダーリンと待ち合わせして、ジャエ・カリカで食事。 池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセ... 続きをみる
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第4章 アメリカの凋落 「アメリカは世界の人々の労働に寄生して生きている」 「この世界からアメリカという勢力がなくなれば、より美しい平和な世界が現れるだろう」 この対談は、このことを伝えるために存在する。そしてこのことを前提に、今後の世界が5つのファクターで左右されるであろうことをトッド氏は予言し... 続きをみる
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この本を読んで、もっとも印象深く目を奪われたのがこのチャプターだ。 思わずうなってしまった。 第3章 無意識下の対立 「無」への恐怖 プーチンが「反LGBT」発言をしたことを、我々は漠然と嫌悪感をもって聞いているわけだが、世界を見渡すと8割近くが家父長制を重んじ保守的な考えの国が多いという。その意... 続きをみる
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問題はロシアより、むしろアメリカだ① エマニュエル・トッド/池上彰
朝日出版から2023年6月30日にリリースされた本がどこかの書店で平積みになっていたので、無意識に買ってしまった。 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 (朝日新書) 朝日新聞出版 本 もともと海外で過ごされている方のお話を聞くと、かなり前からアメリカが世界から全くリス... 続きをみる
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カモのネギには毒がある4 甲斐谷忍(原案:夏原武) - #ダリチョコ の映画とグルメ 前回までが、マインドコントロールされる「ネズミ講方式」についての考察だったが、今回は「バッタ屋」について掘り下げる。高齢者に近づいて親切を押し売りし、高額の買い物をさせてボロ儲けするという仕組み。 ところがこれが... 続きをみる
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Kenneth Branaghの「名探偵ポワロ ベネチアの亡霊」を鑑賞。 A Haunting In Venice | Teaser Trailer | 20th Century Studios 確かに、ケネス・ブラマーはこれまでのポワロのイメージを一切変えてしまった。アルバート・フィニーやデヴィ... 続きをみる
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疲れない太らないボケない60代からの鎌田式ズボラ筋トレ 鎌田實著
鎌田實先生の本は色々読ませていただいた。「雪とパイナップル」とか「いいかげんがいい」などは、いまもよく思い出す。大げさかもしれないが、日常の会話に先生の本のことが出てくるほど身についているような気がする。共著になるが「くらべない生き方」という大平光代さんとの対談も極めて印象深かった。鎌田先生と大平... 続きをみる
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教育大国シンガポール② 「フェミニズムの罠」 中野円佳著 「人見知り」
賞賛という蜜の味 学校は褒めてくれないけど、塾は褒めてくれる 成績がよければいいという教育は、差別やハラスメントに繋がり、レイシストを生む 「ジョジョ・ラビット」や「ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言」などで取り上げられたヒトラーユーゲントがよぎる。愛国という甘い言葉に酔いしれると、いつし... 続きをみる
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教育大国シンガポール① 「教育と階層」 中野円佳著 「メディアの現場」
中野円佳さんは、東洋経済にも記事を書かれている方でジャーナリストだそうだ。 たまたま手にしたこの本は、膨大なインタビューなどによる聞き取りで構成されており、その内容も幅広い。個人的には”教育”という分野より”シンガポール”という国について学べる本だった。すごく面白かった。経済学でも出てくる、主婦の... 続きをみる
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自分としては、この日を永遠の「表現の不自由な日」と定めている。理由は2019年に見た「平和の少女像」にある。 昨日から9月。9月は減退。この先運気がどんどん落ちる。運気が落ちるときは、誰かに思いを伝えて、敢えて依存してしまうことだと思う。なにひとつ自分ひとりでできることなどないのだから。 朝、市ヶ... 続きをみる
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スマホ脳③ 「脳はスマホに適応するのか?」 アンディシュ・ハンセン著 「戦う準備」
前回のおさらい スマホ脳② 「スマホでうつになる?」 アンディシュ・ハンセン著 「無断使用」 - #ダリチョコ の映画とグルメ ここまで読めば、スマホに限らず、世の中の情報(フェイクニュースなど)に対し、あまりにも無防備な人間の脳について疑問を抱くだろう。 第8章 運動というスマートな対抗策 とは... 続きをみる
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スマホ脳② 「スマホでうつになる?」 アンディシュ・ハンセン著 「無断使用」
前回のおさらい スマホ脳① 「スマホはドラッグ」 アンディシュ・ハンセン著 「200 hours」 - #ダリチョコ の映画とグルメ 前回の「スマホが近くにあるだけで、集中力が失われる」ことの事例として、部屋にスマホを持ち込んで使用制限する場合と、部屋にスマホ自体を持ち込まない場合とで、若い方の集... 続きをみる
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スマホ脳① 「スマホはドラッグ」 アンディシュ・ハンセン著 「200 hours」
まえがきで衝撃的なことが紹介される。 「人間の脳はデジタル社会に適応していない。」というものだ、急激に増えるうつ病に睡眠障害。スマホによって脳はハッキングされているという現実も露わにする。恐ろしい内容だ。 スマホ脳(新潮新書) 新潮社 Digital Ebook Purchas 第1章 人類はスマ... 続きをみる
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国民のための財政と基礎知識② 高橋洋一著 「毒にしかならない」
バブルの崩壊が始まった頃を思い起こす。 当時自分は少しでも給料や条件のいい会社に転職しようと、同僚につられて転職した。そこに押し寄せてきたのが忘れもしない不動産の「総量規制」と証券会社や銀行の破綻。自分たちがいったいどんな社会にいるのかまるでわからかったが、今思えば卒業のとき、お世話になった教授の... 続きをみる
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国民のための経済と財政の基礎知識① 高橋洋一著 「プラザ合意」
森永卓郎さんの本にも名前が出てきた高橋洋一さんの著書をたまたま手に入れる。 数学者という立場から財政について説く。橋下徹氏や菅義偉氏と近い。森永卓郎さんの著書にも近い。バーナンキ(ノーベル賞)に直接薫陶を受けた唯一の日本人だと言っている。 国民のための経済と財政の基礎知識 (扶桑社BOOKS新書)... 続きをみる
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台風7号の影響で空は曇り。 咲くのを忘れていた朝顔も復活中。週末サボっていたストレッチとラジオ体操を再開。 s 先ごろ受けた面倒なクレームが炎上して困っている。ますます面倒なことになりそうだ。 昼はサラダと牛乳。 夜はダーリン様がいろいろ料理を用意してくれていた。 野菜中心の料理だが、どうしても量... 続きをみる
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森永卓郎さんは、アベノミクスが必ずしも失敗ではなかったのではないか、という立場だ。むしろアベノミクスを阻害したのはザイム真理教だと問う。 ザイム真理教 三五館シンシャ Digital Ebook Purchas 第4章 アベノミクスはなぜ失敗したのか アベノミクスの失敗は2度の消費増税によるものだ... 続きをみる
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ザイム真理教 三五館シンシャ Digital Ebook Purchas テレビなどでもお馴染みの森永卓郎さんの本で、どこの出版社からも断られたというのが宣伝文句だ。確かに過激な内容ではある。旧大蔵省、現財務省のカルト化については、かねてから都市伝説的に伝わるが、経済のプロとして出された本なだけに... 続きをみる
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一人二役 吉原裏同心(38) 佐伯泰英著 「いちにんにやく」
”いちにんにやく”と読むらしい。 一人二役 吉原裏同心(38) (光文社文庫 さ 18-90) 光文社文庫 本 この後の作品「晩節遍路」を先に読んでしまったが、こちらのほうが先。「晩節遍路」でいきさつがわかりにく場面は、こちらを読むとよくわかる。 このドラマでは地図がものをいう。吉原の内と外。本編... 続きをみる
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ひろゆきこと西村博之氏の著作を見かけて読んでみた。 ひろゆきさんというと「冷笑系」と言われる、要するに気に入らないタイプだ。 知性と些末な情報を駆使して、相手を蔑む姿勢。「それって、あなたの考えですよね!」と否定してこき下ろす。こういう方の存在が浮き上がる世の中ではある。 無敵の思考 大和書房 D... 続きをみる
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土曜日の話ではあるが、オールブラックスはメルボルンでワラビーズに圧勝した。エディ・ジョーンズがワールドカップ直前でヘッドコーチに就任したことで、このところの低迷を押し返すはずだったろうが、結果は地元で惨敗となった。ファンはがっかりしたことだろう。対するオールブラックスは、テストマッチ3戦目でようや... 続きをみる
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シリーズは、数年前に義母から本を与えられて読んだ。しかし内容はほとんど覚えていない。 シリーズを順序だてて読んでいないが、どうもこの「晩節遍路」は今年の4月に刊行された作品のようだ。 このシリーズの最も魅力的なところは、地図が紹介されているところだ。吉原から日本橋あたりまでの当時の地図と、吉原の廓... 続きをみる
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ある日の午後、江戸川乱歩がこよなく愛した神保町の「はちまき」に寄る。いつも行列ができている。 江戸川乱歩というと、図書室に並べられたポプラ社のシリーズを、友だちと競って読んだことを思い出す。どの作品もタイトルと表紙が刺激的だった。 いわゆる探偵ものはその後、横溝正史の金田一耕助シリーズや、ドイルの... 続きをみる
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町山智浩のアメリカスーパーヒーロー映画 徹底解剖 イースト・プレス 本 町山智弘さんの配信動画やラジオは身近に聞いたり見たりしているので、それらのお話の流れの上にこの本が書かれていると感じる。いわゆるアメコミ映画へのリスペクト。特に思い入れがあるのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェーム... 続きをみる
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先週カナダオープンで見事優勝を飾った山口茜選手は、韓国オープン(BWFワールドツアー・スーパー500)に出場中で、昨日マレーシアのキソナ・セルヴァドレイをフルゲームの末下しクオーターファイナルに進出した。そして今日、地元韓国のキム・ガウン選手と当たる。山口茜選手はこの大会を2016年に制しているが... 続きをみる
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昨日は朝4時起床。 朝顔くんもまだ元気に頑張る。 朝から現場。東大宮まで。 大昔はプールまであったらしい団地。今はエレベーターもないので、高齢者には住めない。どうすんだろう?お話を聞くと「生活苦」にあえいでいるようだ。 帰りに秋葉原のガストでランチ。町田そのこさんの「52ヘルツのくじらたち」を読ん... 続きをみる
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朝4時に起きる。この写真は4時半頃の空だと思う。まったく雲がなく、この日の天気と高い気温を占うようだ。 まだこの時間のMorning Gloryは半開き。 渋谷まで出て「ゆで太郎」で遅めの朝飯。映画には時間があるので、渋谷の本屋を散策する。 ヒューマントラストシネマ渋谷で「マッド・ハイジ」を鑑賞。... 続きをみる
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シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか (中公新書ラクレ) 中央公論新社 Digital Ebook Purchas 「未完の戦後資本主義」を総括して、著者は4つの要因にまとめている。ここはかなり説得力がある。 1、戦前と戦後の連続 宮台真司氏の「民主主義が一度もなかった国・日本」や片山杜秀... 続きをみる
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古谷経衡氏の本を初めて読んだ。 これがまた実にユニークで面白い。かなりレベルの高い内容で、SNSなどで根拠もなく書き込みする人たちとは一線を引く。 SNSをめぐる争いは法廷の場を舞台として、匿名性という特殊性(まぁ自分もその類だが)の中でかなりいいかげんな内容が多いのは理解しているつもりだ。しかし... 続きをみる
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争わない「生き方」 自分は自分人は人 和田秀樹先生が2020年に三笠書房から出された本。 自分は自分 人は人: 争わない「生き方」 (知的生きかた文庫) 三笠書房 本 さきごろ読んだ本は”老化”がテーマだったが、今回は”生き方”についての本だ。 若い方が読む本かもしれないが、齢60を超える者が読ん... 続きをみる
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PHPから2022年に出版された本だが、2011年に出版された本の新版だそうだ。 先輩から推薦されてまずは一冊読んでみた。 紹介されたから、書店で和田秀樹さんの本を探してみると、とてつもない量の本が出版されている。御本人も書いているが、月数冊の勢いで新刊を発行されているらしく、その内容も医療から受... 続きをみる
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電車に乗ってたらこの本の宣伝があったので、まんまと乗せられて買ってしまった。 著者の外山薫(とやまかおる)さんのプロフィールは明らかにされていないが、ご自身の体験がきっかけでこのドラマが生まれたのではないかと推測する。ときにこれらのカテゴリーを「タワマン文学」ということもあるらしい。 登場人物は3... 続きをみる
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昨日の朝。 ホテルの8階から見下ろす空はすこし曇っている。 駅に向かう小路にはあじさいが華やいでいる。 いつもより早めに通勤したので、カフェで読書。時代劇もたまにはいい。 ランチはタンパク質のチキンにサラダ。 午後はまたクレーム対応の相談。 夕方の空。 夜はサラダ多めの冷やし中華。前日の残りと思し... 続きをみる
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少し前、先月のことだが、いとこから電話があった。ちょっといやーな電話だった。 しばらく平凡な日々を過ごしていたが、不穏な空気が周囲に漂う。そんな思いの中、夕食をかねこで食べる。2月以来久しぶりだ。 かねこのママはバッサリ髪をカットしてイメチェンしていた。若返った印象だ。いつも明るいママだ。愛犬が毎... 続きをみる
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猪木先生は「「多くを知ると、さらに知りたいことが増えてくる。」という学習の礎について言及されている。 第3部 文明から野蛮へ? 第7章 歴史に学ぶとは 最初にキンドルバーガーの「金融恐慌の歴史」から。 世界は過去から学ばない。 将来もおそらく学ばない 地球上で人がもっとも知的で愚かな種であることは... 続きをみる
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前の記事に書き漏れたが、かつて報道は日刊、週刊、月刊とそれぞれの役割をもってバランスを保っていたという。今は報道の即効性だけがもてはやされて、じっくり議論する習慣が失われ、スキャンダル優勢、アカデミック劣勢傾向にある。もっともだと思う。ここからはアカデミックな分野の問題点を整理している。 第2部 ... 続きをみる
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猪木武徳先生の書いた本を見直している。たまたま4月の統一地方選が行われた頃、このブログを書いているわけだが、この国はますます右傾化が進んで、そのうち戦争に向かうつもりらしい。これもデモクラシーなのだ。恐ろしい世の中が作られてゆく。 この本のサブタイトルに「デモクラシーの成熟が自由と平等を危うくして... 続きをみる
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前回のつづき 夢遊病者たち② 「分断された大陸」 クリストファー・クラーク著 - #ダリチョコ の映画とグルメ 7,000万人の兵士を動員し2,000万人近い死者を出した未曾有の戦争現場で何が起きていたか?それはいくつかの印象深い映画が示してくれる。 「1917 命をかけた伝令」もそのひとつで、主... 続きをみる