「マッド・ハイジ」

MAD HEIDI Official Trailer | Swissploitation Action Horror Comedy


映画館の１階にかなり大きい看板が示されている。

きっかけは、武蔵野館で見た映画の帰りにみかけたチラシ。タイトルに圧倒されて脳裏から離れず、ダーリンに話しをしたら「ぜひ見たい！」というので、あらためて予告編を見るとかなりえげつない内容でしかも１８禁らしい。正直言ってぎりぎりまで躊躇していたが、結果的に見てよかった。エンターテイメントとしても政治的なメッセージとしてもとても優れている見事な映画だった。そして過去の映画へのオマージュもたっぷりで、古くからの映画ファンにはたまらない内容。

ハイジが抑圧されながらも這い上がって、多くの修行を重ね、ひとりで支配層をコテンパンにやっつけるというドラマは、あまりにもありきたり過ぎるかもしれないが、この映画に登場するスイスの軍隊がナチスに重なることと、この国の国民が国が販売するチーズの力によってマインドコントロールされている、というくだりはとても笑えなかった。もちろんこれはスイスとナチスを自虐的にパロディにしたものではあるが、どこか極東の国の政治家が特定のカルト集団にコントロールされていることとも重なる。

ファンタジーの傑作ともとれるハイジを、思い切り戦闘集団のリーダーにして、次々と悪を蹴散らすという展開は胸が踊る。ことによると続編が期待されているようなので、もし本当に続編が作られたら追いかけたいと思う。

日本にも「マッド・ハイジ」が救世主のように現れないものだろうか。

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