#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

#ブランクーシ アーティゾン美術館



ブランクーシという彫刻家をわたくしは全く知らなかった。ルーマニア人のブランクーシがロダンに学び、ロダンを否定し、自らの考えと手法で様々なアイデアを生み出す奇抜な、そして固定観念にとらわれない自由な発想で作品を生み出してきた人物であることを、この展示でほのかに知ることができた。



卵型の球体や「接吻」という代表的な作品が並ぶ。どの作品も初めて目にするものばかり。彫刻の展示がいかに開催を困難にさせるものかが伝わる。作品の重さと難解さ。かつてイサム・ノグチを見にひとりで高松まで行ったとき、ノグチの作品がそこに存在することを奇跡だと感じた。



自分なりに勝手に感じたことは、グランクーシの作品の抽象性。いまの時代にあって、多くの観念はステレオタイプで且つやたらと言葉で説明をしたくなる。それをグランクーシの作品は徹底的に排除し、多面性と自由な発想と輝きで見るものに全く違う印象を与えようとしているように感じる。極めて自由で普遍的だ。



代表作と言われる空間の鳥」。これもまた”鳥”という固定観念や先入観を捨て去る作品。それでいて何かが飛翔するような躍動感に満ち、太陽の光を受けて鳥が空高く飛び立とうとする姿を想像させたりもする。



こうしたフォルムの中に、我々の目はどこか別次元の世界へと誘われる。強い照明に刻まれた作品群は、人の見る目を疎外し、言葉を避け、ただただそこに存在し続ける。彫刻の魅力はこれだろう。動かしがたい重量感のある作品にどれだけ躍動感を与えうるか。



いつも目の前を通り過ごすアーティゾン美術館を訪れたのは4年ぶりだろうか。まだ隣のビルが基礎工事をしていた頃だ。鴻池朋子さんの巨大な作品を目の当たりにして圧倒された。ハンセン病患者を隔離していた瀬戸内の島の物語を知ってショックを受けたものだ。


アーティゾン美術館 : dalichoko

ちゅうがえり 鴻池朋子: dalichoko


ときはめぐり当時コロナ禍だった社会も変化し、これからさらなる変化にさらされようとするとき、そこに佇み続けるグランクーシをはじめとするアーチストの作品が我々になにかを語りかけようとする。それは決して饒舌ではないが、静かに重く真実を語る。アーティゾンの取り組みは私設の財団であることを意識し、敢えてメインストリームからややはずれたアーチストの作品を大々的に展示し、挑戦的だ。常設展に示される収蔵品も増やしているらしい。



この日は清水多嘉示の特集なども組まれていた。
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