二度目の「国宝」ー美と恐怖を背負った者の宿命

dalichoko(ダリチョコ)

公開後しばらくして二度目の「国宝」鑑賞でした。


67kg 「夢に残る『国宝』とロシア料理の夜」 - 


国宝」(KINENOTE)



勤め先の皆さんと一緒に大ヒット中の李相日監督作品「国宝」を鑑賞しました。みなさん、この映画の迫力に圧倒されていました。


「表情が夢に出てきそう」

「隙のない映画」


などみなさん強い印象について語られましたが、中でも「曽根崎心中」について言及している方の理解はさすがだと思いました。


わたくしが最も驚いたのは、公開二日目に鑑賞したとき満席だった劇場が、ひと月近く経ってもまだ満席だったこと。新宿ピカデリーの水曜割引きなども要因かもしれませんが、平日の夜に3時間近い映画を大勢の方が熱心に鑑賞している空気に心をうたれました。


映画の内容については今さらあれこれ書くことは控えますが、前回見たとき知らなかったこととして、撮影監督を「アデル、ブルーは熱い色」を撮ったフランス人のソファニ・エル・ファニが担当していることでした。確かにこの映画の迫力は表情です。その表情にかなり寄って撮影することで印象を強めています。特に白塗りの化粧が落ちても命がけで演じる歌舞伎役者の姿は「美」というものの価値観を崩すものです。しかしそこに「生」が見えてくる。素晴らしい演出でした。


前回見たときも田中泯さん(万菊役)の存在感がすごいと思いましたが、今回はさらにその印象が強まりました。表情や仕草だけでなく、台詞回しも実に見事で、甲高い声で若い人たちに求める姿勢、そして最後、死に際で語る姿は亡霊のようでした。しかしこの存在感こそ、芸で生きるものの宿命を感じさせるものです。


この映画は伝統を守り抜くために多くの人生が犠牲となり「生と死」を繰り返してきた芸能の凄まじさを画面いっぱに見せつける傑作だと思います。長時間の映画ですが、何度見ても飽きない、素晴らしい映画でした。



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