dalichokoのブログ

しょーもない

ラグビーはまだまだ続く!(日本敗れる!)


日本が南アフリカに敗れたことに驚きはない。これは必然であり現実なのだ。ここで日本が勝つというシナリオがあってはならない。ベスト8が精いっぱいで、失礼ながらアイルランドとスコットランドに勝ったのはまぐれであり奇跡だ。奇跡は3回も連続しない。



それにしても力の差が歴然とした試合だった。特に後半はボロボロ。日本が押される状況よりも南アフリカのフォワードの強さとラックになった瞬間のターンオーバーなど、全てのポゼッションで負けていた。スクラムも1回だけ優勢だったがあとはボロボロ。疲労もあったかもしれないが、それはお互い様で言い訳にはならい。



前日のオールブラックスとアイルランドのスクラムは見事だった。あれが世界一流のスクラムである。しかしこの日の日本のスクラムは全く機能せず、モールで押されるシーンには心を痛めた。


南アフリカは次がウェールズ戦となる。個人的にはウェールズの決勝進出を予想していたのだが、この品おボカを見る限り、レッドカードで一人少ないフランスに辛勝したウェールズでは勝ち目がなさそうだ。多くの記者がオールブラックスとスプリングボクスの決勝を予想していたが、この日の試合を見る限り、このまま優勝してもおかしくないほどの強さであった。


さて、日本が敗れて国中が悔しい気持ちに陥るのはわかる。しかしワールドラグビーはまだまだ続く。このワールドカップもまだ4試合残されている。そしてその先にもフランスへ向けた闘いが待っている。トップリーグには世界のスターが日本に集まる予定もある。


ラグビーはまだまだ続くのだ。



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恐ろしいほどの強さ (オールブラックス)

昨日のアイルランド戦でこれまで見たことのない光景があった。
オールブラックスのハカの間、スタジアムでアイルランド国家を合唱する声で、ハカがかき消されるという前代未聞の妨害行為が発生したのである。かつてニュージーランド大会決勝で、フランス(レ・ブルー)がハカに向かってセンターラインを越えて挑発する、という行為があった。しかしのちにこれは大人げない行為として慎むよう組織委員会から注意されたらしい。しかし今回アイルランド人は客席を巻き込んでハカを妨害しにかかってきた。


ハカが始まるといつもはスタジアムに静寂がおとずれる。そして場内全体にハカの畏敬の叫び、ウォークライが響き、自軍だけでなく相手チームに対しても戦いに対する敬意を示す瞬間が来る。このシーンを間近にすると誰もが心打たれる。その迫力と誠実さとケダモノのような叫びに圧倒される。


この名誉あるハカを妨害した呪いでもあるまいが、アイルランドはオールブラックに惨敗した。ヘッドコーチのジョー・シュミットはニュージーランド人で、次期オールブラックスのヘッドコーチ候補として名前があがる名将だが、今回の敗戦を分析すらできないとさじを投げたようだ。彼はこの大会で長くコーチを務めたアイルランドを去る。



試合は前半、アーロン・スミスの巧みな2トライで決した。テレビ解説にもあったが、最初のトライはアイルランドのディフェンス、あの偉大なローリー・ベストの入りがわずかコンマ数秒遅れた隙をぬってトライを決めたものだ。恐らくほかのチームの誰にもこの隙は見えない。オールブラックスだけ、あるいはこの試合においてはアーロン・スミスがけが見つけた隙だったかもしれない。しかし、このわずかな隙をオールブラックスはチーム全員が知り尽くしている。


チーム構成もこの大会の少し前までと変更しても、まるでブレのない常勝軍団には隙がない。恐るべき強さである。



アイルランドは決して負けていなかった。特にキャプテンのローリー・ベストを中心とするスクラムは互角以上に力を発揮し、一度はオールブラックスのファールを誘うほどの勢いがあった。しかし、小さな隙を突かれてチームの戦意は喪失し、大きく敗退した。戦前に世界ランク1位だったプライドは傷つけられた。


それでもこの試合で引退を決意しているローリー・ベストを中心とするアイルランド魂が失われることはあるまい。彼らにとってこの大会は日本とオールブラックスに敗戦する屈辱的な戦いだったかもしれないが、世界屈指のフォワード陣は健在である。ローリー・ベストの功績をたたえつつアイルランドにもエールを送ろう。

犠牲 (スコットランド撃破に思う)

日本が負ける確率を80%と見ていた。結果、戦力的にはスコットランドのほうが上回っていたことは間違いない。日本は間違いなく戦力が上回る相手に勝ったのである。「これはまぐれではない!」とか「もう奇跡とは言わせない!」などと声高に叫んでも、この状態を維持して初めて脱ミラクルとなる。そこは誤解しないほうがいいだろ。



かつて松任谷由実さん(ユーミン)の『ノーサイド』という楽曲に


♪何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの?♪


という一節がある。ブレイブブロッサムズの戦士たちのインタビューに何度も出てくるこの


犠牲


という言葉はいかにも日本的だ。まるでかつてのゼロ戦パイロットのような精神性に日本人は古来感動する。これを右寄りだとかなんとかいうのは意味がない。君が代を歌い、観客の大勢が涙を流し応援する姿は胸を打つ。それは彼らの犠牲に対する対価である。誰もがこの感動を共有し熱狂している事実は否定できない。


・・・


だからこそ冷静になるべきだ。冒頭にも書いたとおり、ここから日本は始まるのだ。本当の日本の在り方。それはキャプテンのリーチ・マイケルが時々言葉にするダーバーシティという日本社会である。謙虚で情に厚く伝統を重んじる。この日本人の精神に”許し”や”寛容”という姿勢が加われば、日本の未来は明るい。


自分は本気で、このラグビー日本代表に日本の未来を投影し、期待している。多くの人種や性別や世代もなにもかもが偏見を持たない”寛容な社会”こそが日本の目指す未来だ。そのためにここまで築き上げたブレイブブロッサムズの戦士が背負う犠牲を国民全員が無駄にしてはなるまい。



そしてラグビーという競技はこの”寛容”に支えられていることを強く理解しなければならない。日本のラグビーはまだまだ未熟で始まったばかりだ。しかし日本の未来に一筋の光を彼らは与えてくれる。