#クラユカバ 塚原重義監督
「クラユカバ」
劇場長編アニメーション映画『クラユカバ』本予告:4月12日(金)ロードショウ
「青春ジャック」以来のテアトル新宿。ここの映画館は工夫があっていい。
講談会をリードする神田伯山先生が主人公の壮太郎を演じると聞いて矢も盾もたまらず鑑賞。伯山先生は寄席で何度か間近で講談を聞いたことがあるが、その迫力たるや恐るべき。存在感のある講談師。そしてなんと、弁士としてご活躍されている坂本頼光先生も出演なさつていると聞いて嬉しくなる。もとは頼光先生が伯山先生を塚原監督に推薦したらしい。お二人の芸は、テアトル新宿の近くにある、末広亭で昨年11月に見た。
あらすじなどはともかく、伯山先生も頼光先生も、見事に映画の中にハマっていて素晴らしかった。正直言って内容は全く理解できなかったが、この不思議な時代背景にみごとに当てはまる。すごいドラマだった。
誘拐疾走事件が地下社会の対立を描くとは全く想像を絶する展開にあんぐり。これはまさにアニメの中でしか成り立たない世界。
一度見ただけではまるで理解できないドラマは、ことによると次の展開が待っているような予感をさせるエンディング。
塚原重義監督は自主映画出身で、この映画もクラウドファンディングで作られた映画だそうだ。作りての熱意がそのまま映像に示され、極めて作家性の高い映画になっている。
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