ソウルフル・ワールド ピート・ドクター監督
Disney and Pixar’s Soul | Official Teaser Trailer | Disney+
ソウルフル・ワールド
池袋のTOHOシネマズで鑑賞。初めて来た映画館。小さな100人足らずの劇場で鑑賞したが満席。当日ネット予約しようとした時点で残りわずかだった。
とてつもなく難解な哲学的映画。しかし大いに価値ある映画でもある。
そもそも人の価値とはなんぞや、という映画だ。
ジャズピアニストを目指す主人公が突然死ぬ。死んだ霊界(?)で、これから生まれようとする魂(原題は”Soul”)ナンバー22と出会う。この22番は、偉人(リンカーンとかコペルプラス)の話しを聞いても何もときめかない。(Sparkしない)だから生まれる通行証を手にいれることができない。こんなふたりが人間界で入れ替わったら・・・というお話。
哲学でいう決定論は、橘玲さんの「言ってはいけない」などに紹介されてるとおり、人は生まれながらにして人格が(遺伝的な意味でも)決定しているというものだ。この映画はこの理論を肯定しつつ、違う立場の人が理解しあえる可能性を探るものなのではないだろうか。
このように書くとすごく堅苦しいが、ピクサーのピート・ドクター監督作品なので、どのシーンを切っても素晴らしく楽しい映画なのだが、冷静に考えるとすごく普遍的なドラマに見える。
もしこれからご覧になる方がいたら、主人公のジョーの表情を追いかけてほしい。特にファーストシーンとラストシーンの彼の表情の違いを記憶しておくと納得するのではないか。人はなぜ存在するのか。目標や目的やときめきがないと生きる価値はないのか?深く考えさせられる。
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