「ブルーボーイ事件」ー知らなかった事件、知らなかった痛み
「ブルーボーイ事件」(KINENOTE)
とても残念なことですが、こういう事件があったことすら知りませんでした。映画の宣伝にもあるとおり「幸福か不幸か」を問う裁判があったことを。
劇場は朝早い時間でしたがほぼ満席。どういう方たちは見にきているのかは計り知れませんでした。しかし、映画を見てゆくうちに、もしかするとこの劇場の中にいるみなさんが心に傷を負った方たちなのではないかと思うと胸が苦しくなりました。
監督も主人公も性転換を経験した方だそうです。映画を見ている間は、性別に違和感がありません。
後半は裁判劇になっていきますが、「それでもボクはやってない」のような展開へ。彼女たちに罪はないのに、世の中がそれを理解できない。裁判になることで愚かなメディアも彼女たちを苦しめます。
これは、いまこの時代に描かれる映画として重要な意味があると思います。社会がどんどんマイノリティーや外国人を排除しようとする大きな動きは、かつて世界から孤立して戦争に向かった愚かな国を象徴しているように思えます。
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