祝日の昼前の回で鑑賞。公開から三週間目に入る週。劇場はほぼ満席。客層は小さい子供さんから年配の我々のような方たちまで。アベレージでは２０代の方が多かったか。同じ列の若い男性はポップコーンを食べるのを止めて映画に癒やされていた。前のめりで鑑賞していたのが印象的。

『ゆるキャン△』は、もともと漫画からTVアニメ、そして劇場版という王道でここまできた作品らしい。このパターンは強い。原作者は秘密が多いあｆろさんで、この方が浜松出身の山梨在住ということで、ドラマは富士山の見える山梨県で進む。この富士山が見えるのがポイントのようだ。

経緯は不明だが、映画だけみるとドラマとしてまとまっている。しかし、何か特別な展開があるという世界ではない。冒頭でいきなり見覚えのある風景が示されるが、それは自分が赴任していた名古屋の風景だった。ここの出版社で働く女性が主人公。

高校生だった仲間が社会人になって再会するシーンから始まる。そこで打ち上げられる花火が、このドラマの始まりだ。

それぞれのキャラクターが生きていて存在感がある。そしてチームとして同じ目的のために集結するという面白さ。これは主人公たちと同じ世代でともに成長してきた者にとってはかけがえのないドラマだ。利害のない関係から、大人になることで何かしらの利害に突き当たる。それでも彼女たちを集結させるキャンプの魅力がここに示される。
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