#ダリチョコ の映画とグルメ

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キル・ボクスン ビョン・ヒョンソン監督 「難民排除の仕組み=洗脳」

この映画とは別の話題だが、難民認定排除の仕組みを、元審査官が説明している。それは洗脳、マインドコントロールに近い作為。国家は常に洗脳されてゆくのだろうか。

「牛久」や「マイスモールランド」を政治家は真剣に見るべきだと思う。


さて本題。すごい韓流映画を見た。
「キング・メーカー 大統領を作った男」のビョン・ヒョンソン監督作品。




冒頭の驚くべきシーン。ファン・ジョンミンが殺し屋の主人公チョン・ドヨン演じるギル・ボクスンと激しく戦うシーン。もうこのシーンだけで満足。日本刀を振りかざすジョンミンに主人公はナタで応じる。スカートにスリットを入れてお色気も交えて、暴力的なシーンをエンターテイメントに押し上げる。
この映画は終始暴力で描かれる。全てが血で血を塗るようなシーンの連続だ。ただ、そのあまりにも美しい血しぶきは見ているうちに芸術の領域に入り、最後に主人公と彼女が帰属する組織の代表と対決するシーンは圧倒的だ。
ボクスンは自分の父親を17歳の頃殺した。首吊りを仕掛けている殺し屋チャ・ミンギュ(彼女が帰属することになる組織のボス)を帰宅したときにみかけ、最後父親を殺してミンギュに微笑む。彼女にはもともと殺し屋としての血が流れている。
一流の殺し屋となって同業者からもリスペクトされているギル・ボクスンは娘と二人暮らし。娘がレズビアンであることを告白され混乱したりする。
そんな彼女に依頼されたのは、大統領候補者の息子を殺すこと。ただこの組織の掟では未成年は殺せない。一度も失敗したことのないギル・ボクスンが初めて殺しを躊躇したことで組織が混乱してゆくという展開。複雑ではあるが面白い。


なぜこれほどまでに暴力がはびこるのか。女性の殺し屋であるギル・ボクスンは、相手の攻撃を交わし、容赦なく隙を狙って確実に殺す。アクションシーンもすごいのだが、チョン・ドヨンのアクションもすごい。


この映画のテーマは「血」だ。暴力というより、それぞれの人から吹き上げる「血」。それは親子の血であり兄弟の血。組織のボスと妹の関係も血だし、ボクスンの娘にも、もしかするとこの組織のボスの血が流れているかもしれない。韓国社会の家父長制度、上下関係に厳しい社会の中で、そうした血で固められた常識の全ても破壊するような主人公。最後にボスとの戦いで勝利するものの、そのシーンをカメラで娘に見せていたというオチだ。母親が殺し屋であることを知った娘は、笑顔で廊下を歩いてゆく。やはり彼女にも殺し屋の血が受け継がれてゆくのだろうか。




この物語は「The Witch/魔女」という映画にうまく繋がっているようにも思える。
(=^・^=)


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