BEEF逆上 Netflix ”Japanese Style”
日本人のヒカリさん達が監督を務めた「BEEF逆上」を見終えた。
『BEEF/ビーフ ~逆上~』予告編 - Netflix
アメリカで生きるアジア系の人々。韓国系の兄弟のいとこ。中国系のエグゼクティブに日本人の夫。当事者のアジア人にとっては、ぞれぞれに違いを認識するのだが、アメリカ人、特に白人は彼ら(私たち)を同じに見下し、なおかつ交わる余地を持たない。マンションのプールで泳いていると、白人女性がやってきて引き返す。同じ水には入りたくない。見下されたアジア人同士で罵り合うという関係は、内ゲバのようにも見える。
罵り合いなが結ばれ合うとい関係がテーマだが、冒頭のカーチェイスシーンからとにかくとんでもないドラマが進行する。予測不能の展開。韓国系と中国系のアメリカ人の男女がとにかくかみ合わないままお互いを牽制しあい、醜い対立が延々と続く。エピソード7のラストシーンあたりから心臓が飛び出るような恐ろしい展開となり、エピソード9を最大のクライマックスに、あまりの展開の速さにあんぐりするようなドラマが進行する。
途中で画面に示される地面の落ち葉や藪にうごめく何かが、最後のエピソード10で明かされる。それはもしかすると我々がトラウマとして抱える無意識の潜在的な何かなのではないかと思わせる。このエピソードの冒頭でカラスが会話するシーンは笑える。カラスが俯瞰で語るシーンは極めて暗示的で教訓めいている。この二人の愚かな対立はもしかするとこのドラマの外で起きていることで、ドラマを丁寧に追い続けると明らかにされる部分がある。ラストシーンの小さな手の動きは見逃せない。ラスト1秒まで目が離せない。
自分はあのラストを見て、シャーロット・ランプリングの「さざなみ」を思い出した。あの映画のラストは、このドラマのラストと対をなすものではないか。
さらにはポン・ジュノの「パラサイト 半地下の家族」、あるいは是枝裕和監督の「万引き家族」などともつながりを持つドラマのように感じさせた。
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【大絶賛】Netflixシリーズ「BEEF/ビーフ ~逆上~」ネタバレ解説!(後編)【町山&藤谷のアメTube】
外国で暮らしアジア人のストレスは、日本にいる日本人にはわからない。そしてこの国がいかに外国とは無縁の社会にあるのかは、世界の報道でしかわからない。日本のメディアは報道する意思がない。
まじでまた戦争に向かおうとしてないか?おい!
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