#ダリチョコ の映画とグルメ

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フジヤマコットントン 青柳択監督

フジヤマコットントン」。タイトルも素晴らしい。富士山を見上げる風景も美しい。



『フジヤマコットントン』予告編



映画の前に、初めて訪れたここ、田端にある「シネマ・チュプキ」に驚く。




少し早めに来て、あらかじめ予約しておいた名前を伝えてチケットを現金で購入。しばらくすると、次々に前の上映時間のお客さんが出てくる。大人と子供、どうやら「映画 窓ぎわのトットちゃん」を見終えたお客さんのようだ。そして、なんと目の不自由な方が次々に出てくる。そういう映画館なのだ。



秘密は、すべての席に設けられたイアホン用のコード。イアホンさえあればすべての席で音声鑑賞ができる仕組みだ。素晴らしい施設だ。



そして、これからのこの素晴らしい映画館で上映が予定されている映画の予告編を見ているうちにこみ上げるものがある。極めて意識の高いシアターだ。


必見の映画。


たまたまこの映画を見る前にジャズにのめりこむ主人公を描く「ソウルフル・ワールド」を見て、この映画のあとゲームに打ち込む主人公を描く「グランツーリスモ」を見て、生きる価値について考えると、映画バカと言われてものめりこむ「青春ジャック」に至る。誰も止められないという意味において共通する哲学であり概念。


いやいやそんなことはもうどうでもいい。とにかくこの映画に出てくる愛すべき登場人物に接するべきだ。


彼らは何かしらの仕事を持っている。土を耕し、綿花を栽培し、収穫して”コットントン”と糸を紡ぎ衣類へと仕立ててゆく。仲の良い仲間の服を作ったりして、その笑顔にこちらも微笑ましい気持ちになる。字幕が見る側の立場を考えてくれてうれしい。彼らの本音、彼らの優しさがより丁寧に伝わる。


そして最後、施設で雑草を刈る方がカメラを持つ青柳監督に問う。「ねぇ、仕事ってなあに?」。長い沈黙。苦し紛れに応じた青柳監督の答えに応じるこの最後のセリフに胸を突き抜かれる思いだった。いま自分は彼らに向かって、本当に正直になれるだろうか。


この答えは、ぜひ映画館で確認してほしい。「仕事ってなあに?





町山智浩 映画『非常に残念なオトコ』『フジヤマコットントン』2024.02.06



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