何年か続けている同級生との定期的な集まり。昨年あたりから各々に余裕ができた（ヒマになった）のか、忘年会だけの集りを拡大して、一泊しようということになった。仲間のひとりにホテル勤務がいて、ご厄介になることにした。いつもより集まったメンバーは少なかったのだが、集まってみればそれなりに盛り上がった。

　今回のメインイベントは「高尾山」。
　これにもまたいわくがある。仲間のひとりに「たかお」という名前の者がいて、毎回彼の笑い話に「電車を乗り過ごしたら“たかおさ～ん”と自分の名前を呼ぶ声がして・・・」要するに高尾山口まで酔っぱらって乗り過ごしてしまったというネタがそれである。今回のイベントも「高尾山に“たかおさん”が登る」という企画であった。しかし残念なことに肝心のたかおさんは、鹿児島に孫の七五三かなにかで出かけてしまい、このイベントには参加できなかった。「たかおさん、高尾山でまた会おう」

　自分のことでいうと、2012年と2013年に高尾登山をした痕跡があって、あれから約１０年経過したことになる。早いものだ。仲間のひとりＮくんは奥様と毎年来られているらしく、彼に道案内してもらった。以前ここを訪れたときと印象がまるで違うことがあって、それは「ヒトが多い」こと。土曜日とはいえ異常とも思えるこの混雑は、2020年「日本遺産」に認定された影響が大きいことと、ミシュラン３つ星評価を獲得したことで、外国人の方が大勢ここを訪れることになったことによるらしい。

Ｈくんのはからいで、ケーブルカーやリフト代はお世話になり、さる園に入ることもできた。ここのさる園に入ったのは初めてだったが、なかなか面白かった。飼育員の方が、ニホンザルの序列や、基本的にヒトには近づかない習性であることなどが紹介され、とても面白かった。

頂上に向かう前、ちょうどお昼に山菜とろろそば１，２００円を食べる。いわゆる頂上価格で割高なうえ、現金の取扱いしかない。電子マネー慣れしてきた折だけにやや不便な気がする。いつもなら自由に座ることができるらしいが、この日の混雑で窓側とは反対の狭い席に太った４人が詰めて座るはめになる。
食事を終えて、いよいよ頂上へ。上りも下りもとにかく人が多い。急な階段は渋滞で前に進まないほどだ。

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