ボーンズ アンド オール ルカ・グァダニーノ監督
BONES AND ALL | Official Trailer | MGM Studios
ルカ・グァダニーノ監督の新作が公開されることを全く知らなかった。どういうことかあまり宣伝されていない。興行的にも苦戦していることだろうが、どういうことだろうか。グァダニーノ作品は世界が待ち望む遺産だ。映画会社にはもっとしっかりしてほしいと思う。
映画館の2階席、何年ぶりかな。
マリオンの映画館は今はなき #丸の内ルーブル 以来。 #丸の内ピカデリー は初めてかも。#bonesandall #LucaGuadagnino pic.twitter.com/vK6LDxGITh— dalichoko (@chokobo88428241)
丸の内ピカデリーの朝の会はがらがらだった。それにしても立派な映画館だ。
冒頭、美しい絵画が次々に映され、ある少女にフォーカスされてゆく。彼女の友達が家に誘う。「父親に怒られるから」と断るが「抜け出せばいいじゃん」という誘惑に、彼女は窓から家を出て友達の家に向かう。この前に、彼女の部屋を父親が外からロックする。彼女は父親が彼女を部屋に拘束することをあらかじめ予想して、部屋にドライバーを持ち込み、まどのネジを外して飛び出してゆく。隔絶された彼女がその後どうなるのか?この衝撃のシーンからこの映画はある種、不思議な世界へと見る側を誘う。びっくりする。
彼女はこの後、家を出る。ここからはロードムービー。ルカ・グァダニーノがアメリカをこの二人とともに横断する姿が目に浮かぶ。彼の過去作品にはつねのその場所、あるいは建物などが軸としてあった。しかし今回は、シャラメの乗るフォードのピックアップトラック以外は荒涼とした風景とその先に沈む夕日。地球を意識させる。
この際、カニバリズムを問題とはしない。たまたまそういう題材に当たっただけで、グァダニーノはむしろファシストに抗うパンクな姿勢のシンボルとして大島渚の名前を掲げている。この映画はグァダニーノが生涯のテーマとして背負うマイノリティ、あるいは疎外(疎外とは広く「資本論」的な意味も含めて。)への反抗なのだ。
若い二人は明らかに社会から疎外されている。しかしそんな二人をなぜか応援したくなる。なぜか。それはこの映画を見ている我々もまたどこかで疎外を感じているからなのではないだろうか?
グァダニーノの過去作品に登場した数々のキャラクターもまた、語りかけてくる。
キネノートのレビューはこちらから。 → 「ボーンズ アンド オール」
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