ブルー きみは大丈夫 ジョン・クラシンスキー監督
「ブルー きみは大丈夫」 字幕鑑賞をオススメ。
主演はケイリー・フレミング。「フォースの覚醒」でデイジー・リドリー演じるレイの子供の頃を演じていたようだ。とても美しい方だ。
ジョン・クラシンスキー監督はこの映画で主人公ビー(ケイリー・フレミング)の父親役を演じただけでなく、「クワイエット・プレイス」の監督も務める。そしてエミリー・ブラントの夫でもある。子供さん連れで吹替え鑑賞もいいだろうが、これは必ずしも子供向けの映画とは言えない。むしろ大人が忘れてしまった記憶を思い出すきっかけを作る映画だと思う。その意味でオリジナルの声優を、ハリウッドスターが演じている豪華さを味わえる映画となっているのだ。
素晴らしい映画だった。涙が止まらなかった。
この映画の素晴らしさを書くとキリがないのだが、まずはオープニングのシーンをなぞるだけで、これがどれほど計算し尽くされた映画かがわかる。いわゆる子供向けの映画にありがちな、なんでもセリフで説明するシーンを極力廃し、映像だけで語る冒頭のシーンが素晴らしい。主人公は母親を亡くし、父親も大きな病気を抱え手術を控えている。これを映像だけで示す。
主人公を演じるケイリー・フレミングがとにかく素晴らしい。「私はもう12歳よ」と大人びた態度で祖母と話す彼女の姿勢。子供が早く大人になりたいと思う気持ちと、遠い昔の子供だった頃の記憶を忘れてしまった大人の物語は、主人公のビーが迷い込む不思議な世界に答えが用意してあるのだ。
クラシンスキー監督はジブリの「風立ちぬ」で声優も担当している。
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