Kate(ケイト) セドリック=ニコラス・トロイアン監督
ネットフリックス映画「ケイト」を鑑賞
最後にどんでん返しはあるが、そのことより、この映画は日本を描いている映画だということ。日本の様々な場所が画面に映し出される。新宿のゴジラも出てくる。
たとえば韓国など、多くの国は映画撮影などに寛容で、逆に観光地としての期待を寄せている。逆に、日本、特に(先ごろ都知事が再選された)東京は、世界でもっとも映画などのロケーションが難しい都市だと言われているらしい。カイロ大学を首席で卒業した都知事なのだから、もっと国際感覚が高くていいと思うが、渡辺謙さんが出演された「トウキョウ・バイス」の記事などを読むとそう書いてある。
従って、ネットフリックスの莫大な予算を背景に、この映画もほとんどセット撮影ではあるものの、時々出てくる東京と、東京に似つかわしくないセットとのアンバランスさが魅力の映画と思った。
「ニキータ」と同系の映画だが、主人公のケイトを熱演したメアリー・エリザベス・ウィンステッドには、「エイリアン」のシガニー・ウィーバーが重なった。エイリアンを目の前に戦うリプリーの姿と似ているように思えた。
脇を固める俳優陣も充実していて、主人公のふたりの女性をもり立てる。孤独で機械のように戦うことしか求められないスナイパーは、自分が病気になりながらもヤクザのボスを倒そうとする。しかし・・・
エディプス・コンプレックスの遡る憎しみの裏返しに抗う主人公が最後に目の前にする敵と本当の戦いを求められる。
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