#山崎美弥子 展 「惑星日記」 青山スパイラルホール
映画を見た帰り、表参道の駅前にある青山スパイラルホールで、山崎美弥子さんの展示を見る。
ちょうどこの日が最終日で、記事にするのが遅くなったが、とても魅力的だったので記事にしておくことにした。
「惑星日記」とは、未来から消印のない手紙が届いた、という設定で、ハワイ在住の山崎美弥子さんならではの暖かく柔らかい作品が集められている。その作品の多さにまずは圧倒される。
スパイラルの高い天井を利用して、空から自然が舞い降りるイメージをもたらす。
ハワイの自然をイメージした情景に、山崎さんの淡い色鮮やかな作品群が溶け込んでゆく。きっとそれは、未来からいま我々に宛てたメッセージなのであろう。
この動画の輝かしい映像と静けさが、スパイラルになだらかに溶け込んでいて気持ちのいい空間を醸し出していた。
なさけなことに、未来は現代をネガティブに見ているような気がする。
硬いアスファルトに囲まれ、ヒートアイランド現象でゲリラ豪雨み見舞われた都市から、この未来の美しい世界をイメージすることなどできない。
アスファルトを剥がし、車社会を断念して、馬や牛などの動物とともに移動することを目指せば、惑星日記の期待に応じることができるだろうか。もちろん人間は未来への発展と科学の進化を止める気はないだろう。しかし、力でねじ伏せるようなやり方では、もうこの地球という惑星を維持することなどできないだろう。
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