#教皇選挙、「平和国家としての地位」


教皇選挙


67.5kg 「会见」(会談) - #ダリチョコ の映画とグルメ


ポペの回復が待たれる報道が相次ぐが、まさにこの映画は13億人の信者の中心にある教皇を新たに選ぼうとするコンクラーベの”内側”を描くフィクション。「神様の思し召し」という映画を思い出す。ハードロックのBGMに乗って登場する新時代の神父を描く。あるいは「2人のローマ教皇」や「天使と悪魔」は誰もが連想するだろう。


これから見る方がいるとしたら、この映画で印象的に使われている拍手に注目してほしい。新たな教皇が選ばれるときの盛大な拍手は誰もが想像できるが、冒頭で新たに投票者として駆け込んできた司祭がいる。この謎の人物をめぐるどんでん返しがサスペンス色を引き立てる。


次々と候補者のスキャンダルが暴露され、選挙を仕切る主人公が信頼していた候補者にもまた裏切られたりする。こうした経緯をリアルにそして慎重に描くドラマだ。「西部戦線異状なし」をリメイクして、もとの作品を超えるリアリティを表現したエドワード・ベルガー監督は、終盤で大きな爆破シーンを用意したうえ、とても印象的なシーンを示す。爆破で空けられた風が大きな聖堂に入り、紙がカタカタと音をたてる。密室で執り行われた選挙に風が吹く。信者は密室の司祭たちではなく、現実の赦しを乞うためにここに集まる。


こうした表現が優れているのは、この映画に示されるスキャンダルを、力でねじ伏せようとする強い意思がはたらくことだ。多数の有罪判決を大統領に就任してリセットするような社会を受入れなければならないほど社会は逆コースに進みつつある。


あとは映画のラストを見て、それぞれの内側に眠る信仰心に問いかけるべきだろう。噂に違わぬ素晴らしい映画だった。





「レオン」のゲイリー・オールドマンもたったの17分だが、このふたりに比べればまだ長いほうだ。


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かねてから日本へ厳しいコメントが多いロシアのザハロワ報道官が、日本がウクライナへ支援を続けていることをとらえ「平和国家としての地位を失いつつある」と批判している。



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