Sunday Best 「エド・サリバンの功績に学ぶ―極右と排外主義の時代への警鐘」

dalichoko(ダリチョコ)


予約はこちら ⇒ 予約 - LOFT PROJECT


「ガザと銀座とNetflix」 - 




エド・サリバンと聞くと、「ビートルズやエルヴィスをテレビで紹介したおじさん」というイメージしかありませんでした。しかし、彼の背後には驚くべきドラマがありました。ネクタイを締めた一人の司会者が、なぜあれほど多くのアーティストを番組に登場させられたのか――その秘密に心を打たれました。


テレビが普及しはじめた頃、黒人がテレビに出演する機会はほとんどゼロでした。もともとスポーツジャーナリストだったエド・サリバンがエンタメ部門に異動し、さまざまなアイデアを実現させる過程で、CBSテレビに迎え入れられたのです。


もし彼が人種差別主義者だったら、23年もの長きにわたって番組を続けることはできなかったでしょう。黒人初出演時には、局に抗議や苦情が殺到したそうです。しかしエド・サリバンは、そうした圧力に屈せず、信念を貫きました。


特に印象的だったのは、ハリー・ベラフォンテのインタビューです。彼の政治的主張を懸念して出演を取りやめようとする局に対して、サリバンは「アイルランド系やユダヤ系の運動は認められ、黒人だけ除外されるのはおかしい」と面会時に伝えました。その結果、ベラフォンテは番組出演を果たし、二人が手を取り大喝采を浴びるシーンは胸に響きました。


ベラフォンテが指摘するように、人種差別だけでなく、同じ国に住む者同士が「誤った愛国心」に引きずられて対立する危険は、現代社会でも見過ごせません。世界各地で見られる排外主義や極右的な動き、排他的なナショナリズムは、当時のアメリカの分断に通じるものがあります。スポンサーや政治的圧力にもかかわらず、サリバンは番組の価値を守り通したのです。


この番組をきっかけにモータウンが誕生し、多くの黒人アーティストが世に出ました。彼の偉大さと、当時の複雑な時代状況を改めて考えさせられます。


時代は移ろい、視聴率低迷とともに番組は終了。その3年後、サリバンは亡くなりました。そして、この映画の監督であるサーシャ・ジェンキンズも、完成前に若くして世を去っています。


この映画の素晴らしさは、主義主張を時代を越えてありのままに描く点にあります。アメリカの当時の分断や現代の極右的動向、日本における排外主義の兆しを思うと、感慨深いものがあります。テレビの役割は変わりましたが、エド・サリバンの功績は、どの時代にも通じる勇気と信念の証です。今の世界にこそ、彼の姿勢に学ぶべきだと感じます。




にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 グルメブログ 日本全国食べ歩きへ にほんブログ村 旅行ブログ 歩く旅へ にほんブログ村 その他スポーツブログ スポーツ好きへ  ブログランキング・にほんブログ村へ

Twitter Facebook note

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!

×

非ログインユーザーとして返信する