こんな世の中に誰がした?③ー教育と老後の現実

- こんな世の中に誰がした?~ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために~
- 光文社
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東大生は就職のとき、面接で落とされる確率が高いそうです。ペーパーテストにはやたらと強い東大生ですが、面接で落とされて自己否定される。これは人間教育が不足しているということではないでしょうか。
さらに恐ろしいのは、東大生カップルから生まれた子供です。視野狭窄の親から受けるプレッシャーは大変なものでしょう。
親の役目は人生の選択肢を増やすことで、東大を卒業させることや偏差値を上げることが目的ではありません。そして、こうしたストレスの逃げ場として「第三の場所」を設けてあげることも必要です。
ここでヤマザキマリさんの『ムスコ物語』が紹介されます。(今度読んでみよう)

- ムスコ物語 (幻冬舎文庫)
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離婚、再婚と親の勝手な人生に振り回されるひとり息子を、強引に世界中引っ張り回した結果、本人は「国境のない生き方を身に着けた」という話しだそうです。
反面、中曽根、小泉、安倍と続いたネオリベ社会の結末として、2013年以降不登校が激増したことも忘れてはなりません。メディアもこのことを報道せず、国会でもほとんどスルーされています。
大平光代さんの有名な著書『だからあなたも生きぬいて』もここで紹介されます。

- だから、あなたも生きぬいて
- 講談社
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誰かひとりだけでも信用できる大人が近くにいれば、不登校もなくなるはずだと言います。こうした現実は人災です。社会がゆがんでいびつになった原因がどこにあるか、誰もがわかっているはずです。
PART4 老後
ここはもう我々終活世代のことなので細かくは書きませんが、2001年に小泉・竹中が削減した高齢者への負担増と給付減を痛烈に批判しています。上野さん曰く「年金制度は破綻しない」と言います。
この話題になると、いつもザイム真理教信者があれこれ「財源」を言い出しますが、ケインズの有効需要政策を教科書通り実施すれば、景気回復に向かうはずです。
上野千鶴子さんの言葉には特別な重みと深みがあり、読み進めるうちに怒りがこみ上げてくる内容ですが、こうした本がもっと多くの人たちに読まれ、狂った国家をひっくり返すぐらいのムーブメントが起きることを期待したいと思います。

