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#無関心の正体 #大島新 監督(朝日新聞)

大島新監督が朝日新聞に寄稿している。


多数派の世論は空気によってどちらにも変わり得る。安倍元首相が亡くなった2日後に行われた参院選で自民党を大勝させたのも日本の有権者です。2020年に安倍元首相が辞意を表明した際、コロナ対策の不備などで低迷していた内閣支持率は、一部メディアの調査で上昇していました。これも「ふわっとした」情緒に左右されたもので、世論調査など当てにならない、と言いたくなる現象でした。


では、この「ふわっとした」情緒はどこから生まれるのだろうか?


ポピュリスト的な政治家は、民意を味方にする術にたけています。それは身近な話題に引きつけ有権者の関心をかき立てるプロデュース力とも言える。民意を「政治への興味」と捉えれば、政策だけでなく、政治家個人に興味を抱かせるのも上手。田中角栄元首相が典型でしょうが、橋下徹氏や吉村洋文・大阪府知事は、その演出の有用性をよくも悪くも熟知している。私は支持しませんが、今の野党に欠けている力だと思います。


大島新監督は与党の演出力が野党に欠けているという。では「演出」には何が必要か?それは金である。残念ながらデフレのおかげでメディアも干上がって、社会正義や真実を伝える力がない。むしろ権力に阿って、権力側からお小遣いをもらったほうが楽だから、中身も何も考えずスルーしてるだけ。報道の役割を果たしていない。前述の「ふわっと」した情緒や雰囲気は、テレビやネットを含めたメディアの総体が生み出した毒牙なのではないか?


リベラルの側には、投票率が上がれば自分たちに有利だと思い込んでいる人も多いですが、過去の成功体験に基づいた思い上がりではないでしょうか。有権者は与党にも野党にも絶望しているがゆえに、投票所まで足を運ぶ気にさえなれないのかもしれない。


権力側がメディアを丸のみして国民を「ふわっと」した空気に誘っているのに、ただ「正しいことを伝える」という作業だけでリベラルが政権を奪取できると思ったら大間違いだ。絶対にそんなことあり得ない。この国にはデモもストライキもない、革命もない。こんな状況では、どんなに支持率の低い政党でも、権力を維持し続けることは容易だろう。骨抜きにされた国民はもう何もできないように飼いならされてしまったのだ。真実や正義に目を向けることすらしなくなった。


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