ベネデッタ ポール・バーホーベン監督
Benedetta - Bande-annonce officielle HD
実在の人物ベネデッタ・カリーニという、修道女から院長にのし上がるまでを描いたドラマ。
町山智浩の解説がわかりやすい。
まずシャーロット・ランプリングが重要な役で出演している。彼女のラストはすごい。あのシーンに至ることがこの映画の主題なのではないか。ランプリングは若い頃から数多くの巨匠、ヴィスコンティや大島渚などの映画に出演し、想像を絶するような内容に驚かされた。いわば時代を打ち破ってきた大女優である。その彼女が修道院の院長を務め、ベネデッタにその立場を奪われ、そして黒死病(ペスト)に感染し自ら火の中に身を投じるという展開に唖然としてしまった。思えば、予備知識もなく見たオゾンの「17歳」で突然登場し、その存在に驚かされた。
「私も夫と17歳で出会った、私も勇気があったら男に金を払わせたかったけど、今はこちらが払わないと」
あのセリフが忘れられない。
映画はベネデッタという修道女が、自らキリストと接触したことでその立場をぐんぐん上昇させてゆく物語だが、そこには性的な目的なども含まれていて強いエロスを感じさせる。
ベネデッタを演じたヴィルジニー・エフィラの美貌もあって、その美しさと愚かさを同時に感じさせる映画だ。
感染という意味で、コロナや昨今の宗教問題なども連想させる魔力のある映画だが、この過激性において、ポール・バーホーベンのキャリアを誤解していたことを悔やむ。「ロボコップ」や「氷の微笑」など大衆向け映画のバーホーベンを意識しすぎて、その内面にある破壊性やアバンギャルド性をこれまで全く見損なっていた。老いても過激なバーホーベンに圧倒された。
キネノートのレビュ−はこちらから。→ 「ベネデッタ」
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