去年の結果を振り返ってちょっと意外だったのは、５番人気で勝ったジオクリフ（去年の暮れから海外転戦中）のことではなく、１番人気で３着に敗れたダービー馬ドウデュースのことでもなく、２着に敗れたイクイノックスがなんと！３番人気だったことだ。いまやイクイノックスはワールドレーティングで１位（３位はタイトルホルダー）の馬である。その馬が３番人気とは・・・

目まぐるしく変わる競馬の勢力図だが、これもまた醍醐味ということだ。

今年の皐月賞は、イクイノックスと同じキタサンブラック産駒２番人気のソールオリエンスが電光石火の末脚で勝利！２着は５番人気のタスティエーラ。１番人気のファントムシーフは３着に敗れた。

京成杯から皐月賞を勝った馬が過去にいたかどうかわからないが、確かに京成杯もとてつもなく強いレースだったものの、レースぶりは荒削りなイメージだった。しかしこの皐月賞では、前半を５８秒台というハイペースも味方した。３角でソールオリエンスの横山武史騎手が必死に手綱を押す。この時点ではまだ後方２頭目だった。しかも４角では馬群の大外に持ち出され、２ハロンを切った時点では絶望的な位置にいながら、あと５０ｍの地点から全ての馬をごぼう抜きにしてしまった。近年稀にみる末脚だった。

とてつもない馬が現れたものだ。

２０１６年の古い記事もみつけた。

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