#エストニアの聖なるカンフーマスター ライナル・サルネット監督

エストニアの聖なるカンフーマスター



67kg "How affect prosperity"(繁栄への影響)ノーベル経済学賞 - #ダリチョコ の映画とグルメ


新宿武蔵野館は結構なお客さんが集まっていた。この映画にこれだけお客さんが集まるというのはどういうことだろうか。何しろおバカ映画。原題は"The Invisible Fight"。


エストニアという国は、ドイツとロシアの挟まれて揺れ動いた国だ。第二次世界大戦後、ソ連の併合されたが、バルト海を超えてスウェーデンに亡命した人も多かったようだ。この映画の舞台は1973年ソ連時代の国境。そこになぜか三人の中国人が空から降りてきて、国境警備員をカンフーで次々に殺してゆく。そこに取り残されたラファエロが主人公。


エストニアから中国までは、ロシア大陸を超えなければならないが、どういうわけで中国人が1973年のエストニアに現れたのかは説明がない。しかし、ソ連占領下のエストニアにあって他国の文化が入る余地はなく、たまたまにせよ目にしたカンフーと耳にしたブラック・サバスの影響で主人公ラファエロがカミングアウトするというストーリー。


修道士を目指すラファエロに求められるのは「謙虚さ」だ。カンフーをマスターしながら、その力を謙虚さに変える。これぞカンフーの本質でありブルース・リーの"Be water(水になれ)”の格言を思い出させる。(佐野元春さんの楽曲「水になって」にもつながる)


脈絡のないドラマに何を見るかというと、東方正教会にカンフーとヘヴィメタで対応しようとする若者の姿は反逆者そのもの。冷戦下の厳戒態勢で彼が戦おうとするものは、現代にもあてはまらないか。1989年の冷戦崩壊後、いま再び世界は分断の危機にある。ラファエロの荒唐無稽な行為は決して無駄ではあるまい。





サルネット監督のインタビューはとてもわかりやすい。

直撃取材! カンフーとブラック・サバスの奇跡の融合! あまりに怪作すぎて話題騒然! 『エストニアの聖なるカンフーマスター』ライナル・サルネット監督インタビュー|映画秘宝公式note


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