ソウルラッシュ マイルCS2024
一昨年がタイキシャトル、去年がオグリキャップでマイルチャンピオンシップを振り返ったので、今年は何を振り返ろうか考えて、アグネスデジタルのレースを紹介しようと思う。
レース映像を見ればわかるが、13番人気の外国産馬アグネスデジタルがラスト100mで大外から突っ込んできて、1番人気のダイタクリーヴァを交わして勝利したすごいレース。当時のレコードタイムでの勝利。いかにも的場均騎手らしい手綱さばきが光るレースだった。それまで14戦して重賞勝ちがなかったアグネスデジタルは、4歳になってから海外遠征などで成果を残し、その年の最優秀4歳以上牡馬にも選ばれた。
20世紀最後の年、ロシアではプーチンが初めて大統領に選ばれ、アメリカではブッシュJrが大接戦の末2期目の大統領に選ばれ、韓国の金大中大統領がノーベル賞を受賞した年として記憶されている。
そして今年のマイルチャンピオンシップは4番人気の6歳馬ソウルラッシュが中盤から抜け出して残り100mでとてつもない末脚を使って他馬を根こそぎ抜き去って勝利した。まさにアグネスデジタルを思わせる末脚だった。2着7番人気エルトンバローズ、3着10番人気ウィンマーベルとなり馬券は波乱となった。1番人気ブレイディヴェーグは4着、去年の勝馬で2番人気のナミュールは大差のしんがり負けとなった。ちなみに一昨年の勝馬セリフォスは6着だった。
ソウルラッシュは去年のこのレースでナミュールのクビ差2着に惜敗しており、マイル戦で善戦するものの、なかなか勝ちに恵まれなかった。それはおそらく気性面に難があるからで、うまく折り合いがつけばとてつもない切れ味をもつ馬であることが想像できる。団野大成騎手がゴール前にガッツポーズをしたのは、これが彼にとって初めてのG1制覇だからだろう。
◆ナミュール マイルCS 2023 - #ダリチョコ の映画とグルメ
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