アンパンマンをめぐる戦い

去年の暮れに3歳の孫が遊びに来たので、孫がお気に入りのお道具を持って公園に行く。
最初は一人で遊んでいたが、そのうちいろんな子供がやってきて、孫の道具をいつしか自分のもののように使い始める。アンパンマンの顔のおもちゃ。


しばらくほかの子供がアンパンマンを使っているのに耐えていた孫だが、ついに取り返しに赴いた。ほかのおもちゃと引き換えに取り返そうとするがなかなか相手も譲らない。しかし、その子が目をそらした隙に孫がアンパンマンを取り返すと、その子が大泣きし始める。


孫はアンパンマンを見えないところに隠し、難を逃れようとするが、そこに第三の人物が現れる。泣き出した子供のお兄ちゃんだ。彼はおもむろに「アンパンマンここにあったよ!」と孫が隠したアンパンマンの場所を教える。泣いていた子供がアンパンマンを取り返しに来て・・・



まぁよくある戦いだが、何も言わずに見ていると興奮する。それぞれがどんな対応をするか?親の目線なども気になるところで、どんどんコンプリケートしてゆく様は、人間関係の縮図だ。孫に見どころがあるとしたら、ほかのおもちゃと引き換えにアンパンマンを取り返そうとしたところだろうか。この砂場には孫のもの以外にも寄付されたおもちゃがゴロゴロ置いてあるので、相手の子供さんがアンパンマンを”共用物”と判断したのは責められない。こうたジレンマから何を学ぶか?(いや、別に学ばなくてもいいけどね・・・)


不確実性の時代にジレンマや矛盾をどう乗り越えるのか?
孫はこれからの長い人生でこれと対峙するのである。





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