アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ
2月11日(祝日)、新宿で「シネマ秘宝館」が開催されます。ぜひお運び下さい。
アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(KINENOTE)
今年、映画館で最初に観た作品が『アバター』になりました。前作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』から三年。本作は、その直接的な続編として、クオリッジ大佐とジェイク・サリーの対立を引き継ぎながら、新たな「火」を物語の中心に据えています。
なかでも映画全体を支配しているのは、炎を司る部族のリーダーとして登場するヴィランの存在でしょう。この役を演じているのが、先ごろ鑑賞したドキュメンタリー『チャップリン』にも登場していたジェラルディン・チャップリンの娘、ウーナ・チャップリンです。彼女が演じるキャラクターの強度が、この作品の空気を決定づけていると言っても過言ではありません。あのチャップリンの孫がヴィランを演じます。
詳細には触れませんが、このシリーズがどこへ向かおうとしているのかは、明らかです。対立と破壊、そして人間が繰り返してきた愚かな環境破壊。その戒めとしての架空世界パンドラを、果たして守り抜くことができるのか。人間の兵器に蹂躙されるナヴィたちもまた、民族同士で牽制し合い、対立を深めていきます。この構図は、現実世界とあまりにも重なり合って見えます。
三時間近い長尺の映画ですが、その長さを忘れさせるほど、美しさとスケールの大きさに圧倒され続けます。物語の随所で、過去のキャメロン作品や、名だたる映画の名場面を想起させるシーンが現れ、映画ファンとしての記憶も刺激されました。
なお、本作の撮影には、私自身が昨年訪れたニュージーランドのWetaスタジオも関わっています。あの場所を思い出しながらスクリーンを眺めると、映像の臨場感はいっそう強く感じられました。
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