妖怪の孫 内山雄人監督
まず、
この映画の最後に、この映画の主人公より先に鬼籍に入られた河村光庸氏へのリスペクトが真っ先に紹介される。河村さんの余りあるキャリアの中でも、もっとも過激でダイナミックな企画を、この映画の主人公が殺される瞬間を見ることなくお亡くなりになった河村さんのご冥福を、今さらながらあらためて心からお祈り申し上げたい。河村さんのキャリアを偲ぶ。河村さんは「パンケーキを毒味する」のときから本丸を狙っていたらしい。
映画『妖怪の孫』公開記念 今なお蔓延る妖怪の魔の手 大激論スペシャル
キネノートのレビューはこちらから。「妖怪の孫」
この映画のタイトルにもある狙い通り、安倍晋三氏の根源は昭和の亡霊と言われた岸信介にあるという映画だ。ただ、そんなことは誰でも想像できる。むしろこの映画の恐ろしさとは、目の前に起きている恐ろしい現実を見過ごすと、自分自身もこの愚か者たち政治家の意思にコントロールされてゆくということだ。
安倍晋三政権をひとことで説明すれば「不寛容」だ。そのことがこの映画で見事に整理されて描かれるのだが、この映画に詰め込まれた多くの情報の中で、憲法改正に関してはもっと広報されるべきではないかと思う。憲法は国家権力者が守るもので、国民が憲法に拘束されるべきものではない、という点を重視すべきだろう。いま憲法改正にシフトしようとしている自民党案は、国民に憲法を守らせようとする案なのだそうだ。そんな憲法に対する概念は、戦後先進国にないらしく、もはやナチスやファシスト、あるいは日本の大本営が勢いを持っていた頃の憲法回帰、さらには明治憲法まで遡ろうとする姿勢だと示される。この映画はこの部分だけでもとてつもない価値のある映画だと思う。
いま自分は大いにこの国に絶望している者だが、もし「Revolution+1」やこの映画を見て、その一端でも理解できる人がひとりでも増えればまだ希望があると思う。しかし内山監督は、この映画を終わらせるカメラを止めて自問しはじめる。この映画と、この映画の関係者に万が一事故があったらどうするか?そんな恐怖に苛まれる瞬間をリアルに画像に残している。これは一種の恐怖映画でもある。妖怪が出現する恐怖映画だ。
妖怪が侵略戦争を認める貴重な映像も残されている。
「日本はアジアを侵略してない」と主張する人にはこの映像を送ろう。「安倍さんのお祖父さんが自分のしたことは侵略だと認めてますよ」 https://t.co/Jq7wvSTvqE
— 町山智浩 (@TomoMachi)
そう思うと、当事者ではなく、誰は別の者が恣意的に歴史を捻じ曲げようとしているのであろうか。
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