#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

#ナポレオン リドリー・スコット監督

ナポレオン

NAPOLEON - Official Trailer (HD)


映画の上映が始まる前に、スクリーンに何も映らなくなるという、信じがたい状態になって劇場の客席から手厳しい言葉が飛び交う嫌な雰囲気で映画が始まる。(おかげで映画泥棒はカットされた。)



さておき、この映画はホアキン・フェニックス(次回作は「ジョーカー」の続編らしい)だ。彼をこの映画にキャスティングしたということがひとつのメッセージ。彼の生い立ちや活動とナポレオン・ボナパルトという革命を抑え戦争を演出した英雄であり悪魔のようなインパクトのある人物を重ねる。ホアキンがこの映画のナポレオン像に意見して、相当スクリプトが書き換えられたと聞く。ここに重要な意味があると推測する。


そして・・・


この映画はいきなりマリー・アントワネットの斬首シーンから始まる。このあとナポレオンがフランス革命に便乗して政権中枢に座り、あるきっかけで年上の未亡人ジョセフィーヌと結ばれ離婚しそのあとまで縁が続くことになる。ここである。激しいセックスシーンや、浮気性のジョセフィーヌを脅迫し、負けじと彼女も反発する強い関係。男女のこの激しい応酬。憎しみと愛情はある種の依存症の発露でもあろう。強い愛は激しい反発を伴うことがある。まさにホアキン・フェニックスにうってつけの役なのではないか。


トレンドは女性への迫害、男根主義への反発が強い中、この映画は敢えて男女の関係を混乱させ必ずしもどちらかが優位な存在とは言い切れない状態を映し出す。むしろ結果として強い女性と最後弱々しく朽ちてゆく男性を描いているとも言える。


とてつもないスケールの戦闘シーンや残酷なシーンも見どころだが、この映画は見方によればラブストーリーだ。ジョセフィーヌに子供ができずに離婚し、若い女性と再婚してナポレオンに子供ができると、その赤ん坊をジョセフィーヌに抱かせるシーンの意味を深く考える。ナポレオンの根底には、ジョセフィーヌとの間に自分の子供がほしかったと言いたいのではなかろうか。



話題が横道に逸れるのだが、我が国の現状に照らして、この愚かな政治を構築したひとつの要因をある報道の疑惑に重ね合わせる。



これはジョセフィーヌやアントワネットと同じなのではないか?と疑いたくなる。ナポレオンの時代と現代を意味深く重ねることに意義はないが、したたかな女性と愚かな男性という関係性に翻弄される国家の末路をいま我々は身をもって経験しているのではなかろうか。


自分はこの国が好きだ。この国は世界に自信をもっていい国だと言いたい。ありとあらゆることで素晴らしいと思えるこの国だが、唯一「政治」だけが世界から大きく遅れをとっている。「政治」だけが、この国にとっての大きなビハインドとなっている。
この映画を見てあらためて、このことを憂う。


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