浅草演芸ホール 令和4年12月上席 春風亭昇也主任

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春風亭昇也が今年真打ちに昇進して、早速浅草演芸ホールで主任を務めた。これはかなり異例なことのようで、すっかりYouTuberとなった桂米助師匠の番組でも大きく取り上げられている。



実はこの日の狙い目は、神田松鯉先生と山田邦子さんだったが、いずれも交代枠だったようで縁がなかった。これもまた落語の味わいと諦める。人間国宝神田松鯉先生は日本橋亭で春風亭柳之助の会のときに間近で見た。その迫力に圧倒されて、再び、と思ったがこの日はご縁に至らず。山田邦子さんにも縁がなかったが、なんと邦子さんはM1フランプリの審査委員に選ばれたというニュースも入ってきた。

さてこの日の落語だが、以下のネタだ。

昇也師匠は最後に「芝浜」をもってきた。すごい大ネタだ。


前座の空治 「転失気」 から始まって、
昇也師匠の弟弟子で二つ目の昇市が「宮戸川」で遅刻にまつわる話題で盛り上げる。
昇也と同じ成金仲間のA太郎が出てきて写真撮影が許される。

A太郎はなかなかの優男で背も高い。
この後、神田松鯉先生の代わりに登場したのが、桂宮治の師匠桂伸治。この人は袖から顔を出した途端場内は大変な盛り上がりになる。あの微笑ましいお顔を拝見するだけで大満足。この日は「粗忽者の釘」で笑わせる。
米助、ねずっちと続いて、高座で初めてお目にかかる小痴楽の「あくび指南」。いやうまい!さすがだ。

鯉八、漫才のオキシジェンと続いて、小助六が「虱茶屋」の後カッポレを披露。(小助六は松戸に住んでるらしく、時々通うガールズバーのさげで盛り上げた。)
そして遊雀師匠は「真田小僧」で笑わせる。

浅草だけでなく繁華街には人が大勢集まるようになった。寄席も然りである。こういう雰囲気が世の中を明るくする。人を笑わせる方法は山ほどあるが、寄席の盛り上がりは格別だ。

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