罠の戦争
テレビドラマ「罠の戦争」を振り返る。
テレビは見ないので知らなかったのだが、なんと1日遅れでデマンド配信される。
前のシリーズ「エルピス」からテレビ局の「罠」にひっかかって連続ドラマを見続けるはめになってしまったが、基本的にこの状態は芳しくない。くだらないドラマに一喜一憂することなど無益だ。しかもいずれのドラマも視聴率がどんどん下がっている。面白そうなのは最初だけだ。
主演・草彅剛、壮絶な復讐劇!戦争シリーズ第3弾『罠の戦争』2023年1月16日(月)よる10時スタート!
とはいえ、このドラマは政治のドラマであることに間違いはない。たとえそれが茶番のようなドラマであったとしても、政治そのものに近づこうとする姿勢は評価していいと思う。政治家になることで、より大きな権力を望むとめどない欲望。主人公が自分の息子を歩道から突き落とした犯人を捕まえるために政治家になるというおかしな展開もまたうなずける。
豊富な俳優陣の演技もまた見ものだが、特に印象的だったのは岸部一徳さんだろう。幹事長役のこの人物は次々と繰り出される攻撃を微動だにせず跳ね返す。まさに妖怪。「妖怪の孫」というドキュメンタリーが先ごろ公開されたが、まさにこの人物は妖怪だ。清濁併せ呑むこの老獪な人物を岸部一徳さんは見事に演じている。すごい役者だ。
そしてもうひとり挙げるとしたら、田口浩正さん。
まさにハラスメントを恐れない見ていて胸が苦しくなるほど嫌らしい役を田口浩正さんはとてつもなく臨場感たっぷりに演じている。こちらもまたすごい俳優だと思う。いかにもテレビドラマ然とした、わざとらしい演技にわざとらしい演出がなされる展開の中でひときわ目立つ存在。こういう存在があってこそドラマは面白くなる。お二人とも素晴らしいと思う。
政治のドラマをテレビで放送する限界まで突き詰めたドラマであることは間違いない。こういうドラマを見て、政治を意識する若い方が興味を持つことに期待する。しかしこれを見ると、かえって政治などに興味は失せてゆくだろう。つくり手側の狙いはもしかしたら、視聴者を政治から遠ざけるために製作したのかもしれない。少なくとも政治を志す、あるいは政治に関与することが人の善意を蝕んでゆくことは間違いない。
その意味で杉野遥亮さん演じる植物が好きなだけの若い秘書の存在は小さな光だ。弱々しい光だが、彼が主人公に食らいつくシーンは見ものだった。オンデマンド配信された「新聞記者」の横浜流星さんを思わせるような成長があった。若い才能ある方たちの活躍にささやかな期待をしたい。少なくとも体制側に飲み込まれるような仕事に引きずられないように頑張って欲しいと思う。
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