#化け猫あんずちゃん 久野遥子、山下敦弘監督
ああもう・・・
なんというか・・・
うーん・・・
予備知識ゼロで鑑賞した映画だが、とにかくラストのワンカットで涙が止まらなくなる。
映画の面白さは言うまでもなく、主人公を演じるかりんという10歳の少女のことを考える。
この少女は最近見た映画の類似性でいうと「市子」「あんのこと」「渇水」を重ねる。しかもアニメで見る”ゴミ屋敷”は記憶の限り初めてかもしれない。この映画はそういう映画なのだ。この少女は原作には出てこないらしい。
驚きの連続だ。あんずちゃんがカブで現れるシーンからずっと笑わせる。現実にはあり得ないことが目の前で起きること、これがアニメの醍醐味だ。ロトスコープという手法を用いたこの作品は、アニメという非現実世界を実写並みに現実化している点で画期的だ。
あんずちゃんを演じる森山未來さんがどれほど知的で演技に全力を傾ける方であるかは言うまでもないが、あんずちゃんのキャラを背負う演技は言葉に尽くせない。かりんという少女は最初から「嘘つき」呼ばわりして本人を混乱させる。
「甘えの構造」や「無気力の心理学」などでほぼ説明のつくこの主人公かりんは、先達が予言した日本社会をそのまま体現している。脚本を担当されたいまおかしんじ監督らの勝利だろう。
ここに登場する俳優は声優ではない。実際に演技している声をほとんどそのまま採用しているようだ。したがって、アニメなのに実写感あふれるつくりになっていて、俳優の演技も素晴らしいのだ。おしょーさんを演じ、音楽も担当した鈴木慶一さんもよかった。
映画館は貸し切り状態だった。最後はボロボロボロボロ泣けた・・・。
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🐾アニメと実写比較【母親との再会】🐾
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地獄で働いていた母・柚季との再会
絶賛公開中!#化け猫あんずちゃん#GhostCatAnzu pic.twitter.com/SW1RSHrFrj
— 映画『化け猫あんずちゃん』公式🐾 (@ghostcat_anzu)

