憐れみの3章 ヨルゴス・ランティモス監督

◆「憐れみの3章


67kg "Buried bomb(埋められたボム)" - 




ふーむ・・・


この映画をもしこれからご覧になる方がいるとしたら、まずは「こねくと」町山智浩さんの解説を聞いてから映画館に向かうべきだろう。予備知識なしだとちょっとつらい。町山さんも言われているとおり、映画の冒頭にかかるユーリズミックスの「スイート・ドリームス」が道案内となる。



Eurythmics, Annie Lennox, Dave Stewart - Sweet Dreams (Are Made Of This) (Official Video)


あなたを利用したい人がいる

あなたに利用されたい人がいる

あなたを苦しめたい人がいる

あなたに苦しめられたい人がいる


これがほぼすべてだ。


3つのカテゴリーからなるこの不思議な映画は、同じ俳優がそれぞれのカテゴリーで全く異なる役を演じる。それぞれ中心となる人物も違う。タイトルはもともと「R.M.F」だったそうで、各カテゴリーのタイトルにこの名前が使われる。「R.M.F」の意味はいまのところ明かされていない。


ランティモス監督作品に共通する不条理と残酷さを描く作品だが、それぞれのカテゴリーに出てくる人物たちが何を言わんとしているのか全くわからない。ただ漠然と命令する者がいて、従順に従う者がいる。


①会社 ②家族 ③カルト という3つのテーマは、ぞれぞれの内面にある服従により成り立つ組織と言える。②家族「RMFは飛んでいる」では、夫が失踪した妻の帰還に疑いをもつという話しだ。疑心暗鬼でお互いを牽制しあう関係は、盲目的に服従する愚かな者たちのことを暗示させているように思える。


これから国政選挙があるが、われわれは冷静に”なにか?”を意識しなければならないのではないか。





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