#ダリチョコ の映画とグルメ

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#ボーは恐れている #アリ・アスター監督

ボーは恐れている


久しぶりに晴れた土曜日に御徒町の映画館でこの映画を鑑賞。とても長い映画だった。ビヨルン・アンドレセンをキャスティングした驚くべき「ミッドサマー」以来のアリ・アスター監督作品。劇場は朝からほぼ満席状態。



あらすじは、精神障害のある中年男性の母親が死んだので実家に帰るというだけの話。このためだけの3時間。主人公のボーに次々と襲いかかる災難を観客がともにするという作品。この映画のわからなさは評論家の皆さんにおまかせするとして、なぜアリ・アスターがこの映画を作ったのか?を少しだけ考える。


A24を代表するような作品を撮り続けるアリ・アスターの作品だが、彼が影響を受けたと言われる人物を並べると、フィリップ・ロスからカフカに及び、さらにベルイマンと今村昌平の影響が重なり合う。この映画はある種の宗教批判的な部分があって、生涯を宗教批判に捧げたベルイマンの世界を彷彿とさせる。そしてあのラスト。それはまるで今村昌平の「人間蒸発」のようなオチになってもいる。カフカの「審判」と思しき理不尽さをそこに重ね合わせる。


我々がこの世に生を受けて母親の羊水から出てきて以来、眼の前にあるなにものにも抗うことなく生きてきたことの懺悔のような映画だ。


アリ・アスター作品に求められる知性は、この映画で旧約聖書(ヨブ記)にまで及んでいるようだ。この理不尽さを我々は日常の中で体験しているはずだ。そして昨日までなにもなかったのに、ある日突然自分に襲いかかる批判や拒絶反応。こうしたことを想像して見ると、3時間は決して長くない。広い意味で政治的な映画だと思う。


町山智浩さんの1時間の長い解説が最も腑に落ちる。






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