渋谷らくご 玉川太福主任、11/10 #シネマ秘宝館85

連休の最終日に、初めての「渋谷らくご」に出向く。


67.5kg "нанесет Индии, и по Китаю.(印中攻撃)" - #ダリチョコ の映画とグルメ





冒頭、スクリーンがおりてきて、落語鑑賞のマナーについて動画説明がある。これはとてもいいことだ。同じビルに映画館もあって、映画鑑賞マナーと同様の案内がある。



トップバッターは二ツ目春風一刀の「最後の晩餐」
朴訥とした語り口で、最後の晩餐に何を食べるかという高校生の会話。


次が「美味しんぼ」でもおなじみの快楽亭ブラック師匠「三十石」のなぞかけ談義。
ブラック師匠とはエレベーターに乗り合わせたり、帰りもお見かけしたり、偶然だがお近づきする機会があった。
まくらはキレがよくて、落語や漫談でもあまり聞かなくなった時事ネタで斬る。「自民党をぶっつぶせ」といコロンビア・トップさんの決めゼリフを連呼。兵庫県の前知事にも斬り込んで容赦なし。落語はこうでなきゃいけない。



その意味で、立川志らく氏のこの発言は受け入れがたい。映画ファンとしても残念だ。

立川志らく 衆院選に私見「裏金問題があるからと言って、全部ダメになってしまうと…」 | 東スポWEB


短い休憩をはさんで古今亭文菊師匠の「短命
繊細なイメージのまくらから、落語になると急に表情が一変する。質屋の婿養子が次々に死んでゆくが、器量のいい奥さんを自分の粗暴な妻に真似させようとする話。


最後、玉川太福先生による「寅次郎純情詩集



芸協まつり 芸能花伝舎 - #ダリチョコ の映画とグルメ


大福先生は夏の「芸協まつり」以来。寅さんシリーズで盛り上げる。余命のない主人公の京マチ子さんと寅さんの儚い物語。「人間はなんで死ぬんでしょうね」は東大の試験問題にも採用された、徳冨蘆花「不如帰」からの引用だ。これもまた「死」をテーマにしている。




大福先生が都内を自転車で通われていると聞いて驚く。大福先生が通りかかったと言っていた道頓堀劇場の前をかすめて家路につく。



偶然だが、死生観が重なる演目だった。落語は「死」も笑い飛ばすところがうれしい。暗く悲しくなるよりも、明るく楽しく、そして政治には厳しく向かい合うのが落語の楽しさだと思う。古典落語には古くから世の中の矛盾やときの執政の愚かさなどが見て取れる。そろそろ投票日も近いが、この意識を失っては損をする。



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11月10日に迫るシネマ秘宝館85のプログラムがすでに公開されている。木内一裕監督「White Shadow 白イ陰」のほか、おなじみペキサイト監督や山村もみ夫。監督の作品も予定されていて楽しみだ。


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