柳之助・ひまわり「二人会」 ”カネで金は買えない”
ここ上野広小路亭の「しのばず寄席」で春風亭柳之助師匠の落語を聞くのは、去年1月、円楽襲名前の王楽師匠との「二人会」以来です。

ご覧のとおり、満員御礼です。
この日は、開口一番、前座さんから5席。ひまわりさんの笑顔、いいですよね。
ひまわり「清水次郎長伝~小政の生い立ち」
柳之助「井戸の茶碗」

ひまわりさんは、一昨年ここ「しのばず亭」と去年の「末廣亭」で講談を聞きました。
ひまわりさんは、まくらで「今日何を話すか決めないで高座に上がる」そうです。しかし、この日は柳之助師匠との「二人会」ということもあって、お互いに関係のあるネタをやろうということになって、「細川茶碗屋敷」と「井戸の茶碗」(いどちゃ)を重ねるという会にしたそうです。
「いどちゃ」は、柳之助師匠で2回、最近だと西八王子で小さん師匠で聞かせてもらいました。
わたくしは、この「いどちゃ」が好きで、いわゆる「武士に二言はない」という清廉潔白な姿勢で「カネでカネは買えない」というくだりがとても意味深く感じます。
強欲な資本主義が行くつくところまできて、社会の仕組みや教育に至るまで手に負えない金融資本主義の下で、このネタはとても意味深いものだと感じます。ここに登場する、千代田卜斎、高木佐久左衛門、くず屋の清兵衛せいべえ、人物の“実直さ”が連鎖していく噺です。全員が「自分だけ得をする」ことを拒絶します。現代社会からは想像もできない世界です。
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