#ダリチョコ の映画とグルメ

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#原一男 監督、#釜山映画祭、「間接殺人」

原一男監督が映画祭に登場されて盛り上がっている。その中で、釜山国際映画祭における原監督のお話がとても刺激的で面白かった。今朝の記事「カメラを武器に」に重ねる。


原一男監督の生い立ちからカメラを持つまでのことからお話されている。

社会の最下層で育ってきたから、社会の矛盾への意識が曖昧だった。その状況のなかでただ自分が強くなりたかった。そのためにどうすればいいかと考えていたときに、権力と戦っている人たちがいた。そういう人たちにカメラを向けることで自分を鍛えてもらいたいと思ったのが最初です。

貧しい生まれの原一男監督が「カメラを武器」にすることを決意した瞬間だ。映画の多くが弱者を描こうとするのは、つくり手の弱さを重ねるからだ。そして「ゆきゆきて、神軍」のエピソードを重ねる。

自分が弱いから強い人にカメラを向けたいと思っていたけど、自分が考える通りに撮影したい。でも、彼(奥崎謙三)は彼の言う通りに撮らないと怒る。私と彼のそのバトルが映画を撮っている間ずっと続いたんです。

ここで原監督は、ドラマ(フィクション)とづドキュメンタリーの境界について、自ら時間をかけて考えが変化することを自覚してゆく。

私にとって、権力にケンカを売るエネルギッシュな人が被写体の対象だったけど、『泉南』(「ニッポン国VS泉南石綿村」)の人は権力と戦う意識を持っていない。でも、そんなごくふつうの人が権力に抵抗しないと幸せになれないと学んでいく。8年かかった裁判闘争をすべて記録し、市井の人が怒りを学んでいくプロセスを描く映画になりました。

「ゆきゆきて、神軍」の企画が今村昌平だったことから、原一男監督は自分の師匠として今村昌平と浦山桐郎を示す。

『ゆきゆきて、神軍』の場合は、カメラを向けられた主人公が、カメラに向かって演技をしている意識を強く持っていて、彼は自分の映画を作っているつもりでいた。その主人公が演技をしている感覚がドキュメンタリーに影響を与えると劇映画に近くなっていく。

 私はそのときの質問に「この映画はドキュメンタリーです」と答えたが、それから30年が過ぎて、いまの答えは違う。あのときに「これは劇映画です」と返せばよかったと後悔している。

今村昌平の傑作「人間蒸発」をここで重ねないわけにはいかない。失踪した夫を探す女性を描くうちに、まるで恋愛ドラマのように変化してゆく恐怖。今村昌平作品を並べると、この映画が断片的な軸となっていることがわかってくる。今村が実際に起きた事件を映画化する機会が多い理由はここだろう。キネマ旬報で「水俣曼荼羅」が文化映画で1位を獲得したときに、原一男監督が司会者に向かって食らいついたことの意味がここでやっとわかってきた。

 いままで8本の映画を作って、いろいろな人にカメラを向けた。その撮ってきた主人公を思い浮かべると、この主人公たちは私自身だと思う。不思議なもので、映画にして作品にすると、この人は自分だという感覚を持つ。

 それは自分を投影するように作品を作っているということ。他人にカメラを向けながら、そこで表現しているのは自分自身なんだと長くやっていると気づく。

なるほど、弱い自分の武器として手にしたカメラは、被写体を捉えならが自分のドラマとして展開する。つくり手の意思が被写体に重なる、あるいは被写体がつくり手の意思を飲みこむという意味で同一性がある。今さらだがこんな当たり前のことに気付かされる。弱者としてカメラを持ったつくり手は、自分を狙い撃つという自己矛盾と対峙しなければならないということだ。


その意味で、キネマ旬報の評論に偏りを感じるのは自分だけだろうか?かつて自分が教科書として学んできたキネ旬は、いつしか読者や権力に阿(おもね)り、本来は弱者を救うべき映画という媒体を、違う方向に向かわせていないだろうか。編者も読者も、つくり手も観客も、ありとあらゆる傾向に危険を感じる。だからこそ原一男監督などを代表とする現実とドラマを重ね合わせるつくり手を信頼するしかない。もう日本のドラマ映画に未来はないだろう。残された道は奴隷のように低賃金で働かされるアニメと、資金がかからないドキュメンタリーぐらいだろうか。


最後に、国際映画祭の意義は言うまでもないが、井の中の蛙の日本アカデミー賞のようなイベントには何の価値もないのではないか?という提案を添えておく。映画は世界とつながる言語だと思うからだ。
日本アカデミー賞廃止論 - dalichoko

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産経新聞もこういう記事を書くんだ。

「(安倍)首相夫妻がウソをついたため、改竄をしなければいけなくなった。改竄に抵抗した(近畿財務局の元職員)赤木(俊夫)さんは自殺した。間接的に首相夫婦が殺したと思っている。だが、メディアはちっとも報道しない」と述べた。

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