#極悪女王 白石和彌総監督、"Quête de paradis(失われた楽園)"
まぁなんというか恐ろしいドラマだった。恐ろしいのは、ダンプさんの変わり身ではない。弱い自分を覆い隠すために変身することの恐ろしさだ。プロレスの輝かしい人気という光に憧れた松本香の物語は、当時貧しい生まれで砂を噛むような生活から這い出そうとする影を描いていた。
プロレスに限らずスポーツが興業であることは皆同じだが、結果ではなく、そのパフォーマンスの面白さ、いわばアイドル性がプロレスの醍醐味だ。
このドラマで最も印象的な存在は、全日本女子プロレスの社長。兄弟で運営するこの会社で、焼きそばを売りながらファンやスタッフの動向を見守り、会場の高い位置から見下ろす。選手の希望は聞き流し、選手同士の感情を衝突させる。ダンプさんの引退試合会場の外で待つ少女を会場にいざなって、自分はやきそば売り場でひとり待つ。このラストシーンは強烈だ。
弱々しい主人公が血を見た瞬間から覚醒し、極悪同盟をリードするまでの変化は、貧しい家庭環境を覆すものだ。酒に飲まれて弱い自分を隠すために暴れまくる父親の血は、そのまま松本香(ダンプ松本)に受け継がれる。弱さの裏返しが、プロレス興業の光への憧れを生み、悪役という影を演じつつけることで夢を実現するという皮肉。
実在の人物の話しをそのままドラマにしたことに大きな価値があると思う。
◆66kg "Militarist pariah(軍国主義ののけ者)" -
◆66.5kg ‘It felt risqué:’ (きわどい感じ) -
◆67kg "отравлен в тюрьме(毒殺)" -
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偶然かどうかわからないが、世界のメディアがトランプのことを重ねて報道している。内容はそれぞれだが、ル・モンドの記事は切り口を変えている。不景気でもないアメリカが大借金をして財政出動をほのめかす。これは見方によっては”恐慌”を予感させることなのかもしれないと書いている。中国も原則し、欧州経済も衰退している中、世界を巻き込む”恐慌”に至れば、"戦争”以外の解決方法はないのかもしれない。
「米国の大統領選挙運動は、資金がまったく提供されていない失われた楽園を探求するようなものである。」
◆Trump sparks outrage after calling for army to handle enemies on election day | US elections 2024 | The Guardian
トランプ大統領、選挙日に軍隊による敵への対処を呼び掛け、怒りを呼ぶ
◆Trump’s extreme vision for America hikes pressure on Harris | CNN Politics
トランプ大統領のアメリカに対する極端なビジョンがハリス氏への圧力を強める
◆Что сказал Трамп про третью мировую войну — Секрет фирмы
トランプ大統領は再び第三次世界大戦を起こすと脅した。そして彼は開始日まで指定しました
◆再びトランプ氏を狙ったか、襲撃を未然に阻止 - 2024年10月14日, Sputnik 日本
