ノー・アザー・ランド、「祝賀資本主義」

ノー・アザー・ランド 故郷は他にない


67kg  ‘Trump whisperer’(ささやき屋) - #ダリチョコ の映画とグルメ


医学生、ガザに行く」という映画を見過ごしたので、この映画はなんとしても見たかった。


そういえばこの映画を見ていて「ノー・マンズ・ランド」という映画が思い出された。敵対するふたりの兵士が地雷を踏んでしまい動けなくなるという話し。あの映画は兵士が主人公だったが、こちらは記者とパレスチナの青年。ふたりは会うごとに兄弟のように仲良しになる。日本人には伝わりにくいが、地続きの国土を隣接する国同士が行き場を失うという現実は「人間の境界」というドラマでも示されるとおり、常に侵略と追放の脅威にさらされているということだ。


この映画公開中にイスラエルとハマスがアメリカの仲介で停戦状態に至ったが、こちらはヨルダン川西岸地区(ウェストバンク)だ。ここにハマスはいない。しかしイスラエル軍が突然パレスチナ自治区に侵攻し、次々と家を壊してゆく。理由は軍事演習だという。しかし建物を壊された更地に、新たな住宅が作られている。行き場を失ったパレスチナの抵抗を、イスラエルの記者が取材するというドラマ。ドキュメンタリーである。


双方の神をめぐる対立が続く。正確には神の教えを説く者の違いが対立を生んでいる。同じ神なのに、信仰の違いが命がけの対立へと進むことの恐怖。土地を失われたひとびとの恐怖。学校が重機で破壊されるシーンはとめどなく泣いた。嗚咽するほど泣いた。あどけないいたいけな子どもたちが学ぶ場所を失ってゆくことの悲しみ。


型破りな教室」や「夢見る校長先生」など、美談とも思える映画はこの映画と比較にならない。先の見えない社会を家族とともに生きる苦しみを目の当たりにして言葉を失う。



No Other Land review – an Israeli and Palestinian’s remarkable relationship | Film | The Guardian


“No Other Land” Is the Oscar-Nominated Film That No Studio Will Touch - The New York Times



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世界でほとんど報道されていない万博については国内でも「泥船」などと揶揄され、できないのに「できる」と嘘をついて裏金を集め、「学徒動員」までして集客しようとする強い批判を浴びながらすぐ壊すリングに350億円もす投入していまだ完成しない万博を、斎藤幸平教授が痛烈に批判している。間違いなく赤字で終わる。


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