「シネマ秘宝館91」30周年まつり
昨日、日曜日、「シネマ秘宝館91」が開催されました。
横浜で開催された5月以来です。
今回は小さな子供さんが客席にいて、思わず目を覆いたくなるようなシーンもありましたが、場内は大いに盛り上がりました。

ちなみにこの飾りは木内一裕監督の手作りのようです。
⚫どっか連れてって 齋藤浩一館長
齋藤館長による、たった1分の作品。
「ねぇねぇ、どこか連れてってよぉ」と女性が男性のお腹を指でぐにぐにしていると、突然、内臓が飛び出してくるというお話です。
たった1分なのに、シネ秘らしい作品でした。
⚫ザ・ワイプ/婚活大パニック・予告編(中嶋政彦)
「キャー、やめてー」と叫ぶ女性が、ただただ画面からワイプされていく。
女性が犬になり、車になり……。
いったいどこまで行くのかと思っていると、続編も期待できそうな展開です。
「婚活」は、日活ロマンポルノをパクった予告編。繁田健治監督や林比佐子さんら、シネ秘のオールスターキャストが出演しています。
⚫シン・ジュキュ 宙崎抽太郎監督
今回、個人的にとても面白いと思った作品です。
20年以上前の新宿を映し、そこに集う人たちにインタビューするだけなのですが、これが妙に面白い。
普通のおじさんが歌ったりするシーンが、とても印象に残りました。
裏話によると、少しお金を払って演じてもらったのだとか。
それにしても、新宿コマ劇場、ミラノ座、アルタ……。
昔の新宿の風景が懐かしくてたまりません。

天才・内田清輝・グ弐監督の作品。
フェリーニの「8 1/2」や「未知との遭遇」、あるいは「エド・ウッド」の世界を重ねているのだそうです。
そう聞くと、なるほどと思わせる映画愛に満ちた作品です。
「ミステリーコスメの旅」も、男の子がコスメに目覚めたことから、どんどん話が膨らんでいく。すごい作品でした。
⚫大怪獣(大きいけど怪しくはない獣) 飯塚貴士監督
「シネ秘88」の2作品も素晴らしかったのですが、今回の怪獣も素晴らしい。
愛らしい怪獣と、人間の愚かさを対比させる見事な作品でした。
田口清隆監督に表彰されてウルウルした、という林比佐子さんのお話を聞いて、こちらもウルウル。
作品にもウルウルです。

そしてエンディングテーマのテロップが流れると、場内は大爆笑。
これは実際に見てもらわないと、この面白さは伝わらないと思います。
⚫️たそがれの星 栗林賢司監督
栗林監督は「ウロボロス」以来です。
今回も深層心理に踏み込んできます。
最愛の妻を裏切って風俗に行った主人公が、妻の味方である精神科医の先生に調教される。
さらに、宇宙人と関係を持った主人公の子供が、またたく間に成長して死んでいく。
まるで蝉の一生のようです。
最後に横切るロケットには、いったいどんな意味があるのか。
考えさせられる作品でした。
栗林監督と、大胆な演技で圧倒した桑原麻紀さんも登壇され、作品についてお話をされていました。

配信はここで終わり。そして最後のトリに坂本頼光先生登場です。懐かしい昔のお話などをされたあと、快楽亭ブラック師匠と下谷神社でジョイントされた「カルト寄席」でも上映された「サザザさん」。

いつものように燕尾服で登場した頼光先生。
汗だくになりながら「サザザさん」を演じきりました。
なかなかお目にかかる機会がないこのシリーズですが、「シネ秘」では第1話から全て上映されたのだそうです。
これは貴重なことですよね。
頼光先生のアニメを見る機会はなかなかありませんから、どこかで「サザザさん」特集をやってくれませんかね。
もっとも、かなりハードな仕事なので、頼光先生にとっては辛いかもしれませんが(笑)。

今回も大満足の「シネマ秘宝館」でした。
ずっと坂本頼光先生を見せたいと思っていたYさんにも紹介することができました。
そして、飛び入り参加してくれた会社の方も、涙を流して笑っていました。
こういう映画を、こういう場所で、みんなで笑いながら見る。
やっぱり「シネ秘」は楽しいですね。

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