踏み絵としての「カルト寄席」 ― 快楽亭ブラック

dalichoko(ダリチョコ)

快楽亭ブラック師匠の落語を聞いたのは、一昨年の10月「渋谷らくご」でした。これまでも寄席には何度か運びましたが、この日の寄席は「踏み絵」を踏みに行った記録です。


渋谷らくご 玉川太福主任、11/10 #シネマ秘宝館85 - 


まくらがとてつもなく毒舌で衝撃的でした。あのときも志らく師匠との軋轢について言及さされていた。この衝撃で、いつかまたブラック師匠の落語を聞く機会があるだろうと思っていたのですが、なかなかその機会に恵まれず、「落語家の業」というブラック師匠のドキュメンタリーを鑑賞して、ここに来ることを決意しました。


「銃と落語とカレーうどん」 - 



いつかはブラック師匠の落語を聞けるだろうと思いながら、なかなかご縁がなかった理由は、ブラック師匠の落語があまりにも過激すぎて、出演できる場所がなかなかなかったからなんですね。


冒頭から「五人廻し」の大胆アレンジ「イメクラ五人回し」を二ツ目さんが演じて盛り上げます。お客さんもこのネタのことをよくご存知で大爆笑。これは普通の寄席ではなかなか聞けませんね。



このあと登場したのが「大本営八俵」さん。米粒写経さんとして初めてお目にかかったのが一昨年の正月。そのあとたまたま「ブルータリスト」を見たとき、たまたま奥様と鑑賞されているのをお見かけしたことがありました。


当ル令和六年初席 東洋館 「被災地無視の新年会」 - 


"Full backing"(全面的支持) - 


この人、完全なる「右翼」です。そのすさまじい迫力に観客もあ然。おなじみのお客さんは日の丸を振りかざして「大本営八俵」さんを応援してました。「わたくしは芸人ではなく、病人です」の自虐ネタもあり、スーパー戦隊シリーズの終了やら何やら、とにかく圧が強かったです。


シニア右翼 その2 古谷経衡著 「老人と子供」 - 


鈴々舎馬るこ師匠のブラックネタをはさんで、居島一平さんとユーチューブで「暗黒名画座」という番組をやっている坂本頼光先生登場です。スクリーンもプロジェクターも電車で自ら運んでいたそうです。


頼光先生目当てで寄席に通いましたが、ドタキャン続きで残念でしたが、ようやくお目にかかることができました。なんと2年ぶり。


#新宿末廣亭 令和五年十一月中席 #神田松鯉 主任 - 



「サザザさん」第7話と、禁断の「赤い高座」という切り貼り動画で大盛り上がり。ブラック師匠が寄席を追い出されたネタを動画化していました。




トリは快楽亭ブラック師匠の「塩原太助一代記」。大ネタのごく一部を切り取って人情噺で惹きつけました。この日のことをブラック師匠がブログに書いています。


いやぁ、すごかったです。すごいの一言。「落語家の業」がヒットしていることもあって、下谷神社寄席の記録を塗り替えるほどのお客さんが集まった「カルト寄席」ですが、その内容の過激さ、そして思想信条をむき出しにする迫力、こうした環境に驚きと恐怖をも感じさせます。


ブラック師匠は敢えてこうした刺激的な場を多くのお客さんに提供しようとしていますが、ブラック落語を排除する、まるで戦時中のような世の中にあって、表現をここまで明確にする姿勢に圧倒されました。



このあともブラック師匠の寄席に通う予定にしていますが、その過激さにどこまで耐えられるか。これは自分への挑戦と言えるかもしれません。表現と思想の危険地帯に自分の身を置いてみたいです。


期待なのか、試される不安なのか、見てはいけないものを見る予感なのかわかりませんが、いずれにしてもワクワクします。

楽しみです。

(=^・^=)


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