#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

アフター・エブリシング

2018年のアメリカ映画。監督はハンナ・マークスとジョーイ・パワー。

日本のキャッチコピーが「愛は、病気だ。」とされていることに意味がある。映画はナンパな男と硬派な女性が地下鉄の駅で出会うシーンから始まる。エリオットとミア。エリオットの強引な誘いをミアはかわして別々の地下鉄で去ってゆく。まずこのシーンがとてもいい。対象的な二人の偶然の出会いは、ラストシーンに直結している。地下を張り巡らす蜘蛛の巣のような地下鉄で二人は出会い、そして最後に・・・

どこか孤独な二人は、地下鉄で別れたあとも気になっている。そしてミアがエリオットが働くサンドイッチ店に赴いて人生は大きく変わってゆく。ところが、エリオットは、遊びすぎがたたったせいか、下半身に腫瘍がみつかり、どんどん病が重くなってゆく。そんなエリオットの事情を理解したうえで二人は接近してゆく。この世で最後のような張り詰めた生活の中で、二人は仕事をそっちのけでセックスをする。エリオットがミアを両親のもとへ連れて行ったり、円満な生活の中で、エリオットの病はさらに重くなり、手術を迫られる。そんなどん底の中で、二人は結婚する。プロポーズのシーンは極めて感動的だ。もしかしたら明日死ぬかもしれない男からのプロポーズに即答する女。男と女の関係が、重い病を境に急接近する。

どこかの猿芝居のように、日本の映画ならここでお涙頂戴で終わるのかもしれないが、エリオットの手術のあと、4ヶ月経過するシーンから映画は予想もしない方向に向かってゆく。これは驚きだ。全く違う展開になる。成功率20%の手術にエリオットが成功し、放射線治療で丸めた頭もすっかり元通りになる、という後半が始まる。むしろ映画はここからが面白い。病が存在する頃は、あれだけわかりあえていた二人の運命が少しずつ狂い始めてゆく。

そして最後の最後まで二人は神経をすり減らして、最善の努力を重ねつつラストシーンへと向かってゆく。まさにタイトル通り。『アフター・エブリシング』だ。すべてを打ち明けわかりあえていたエリオットが病気だった頃と、彼が病から立ち直ったあとで、二人は全く違う運命を進んでゆく。よくある痴話喧嘩も含めてどんどん関係がギクシャクしてゆく。若い二人の関係は切実だ。近づきすぎると遠くなる。


若い二人が織りなすドラマは、愛の究極かもしれない。病という障害が二人を結び、健康な状態になると気持ちが遠ざかる矛盾。”姦淫するなかれ”という聖書のおしえに言われるまでもなく、性に溺れた二人はまるで違う世界におぼれてゆく。
たった数年の物語なのに、長編ドラマを見せつけられたような感動と複雑な思い。そして趣のあるラストシーンで、この二人の運命が次のステージへ向かうことも予感させる。
自然でありながら複雑な男女の関係を見事に描ききった傑作。若さがあふれるドラマだった。
(=^・^=)





ブロトピ:ブログ更新!記事内容更新!はこちらへ!


こんなブログもやってます(=^・^=)
KINENOTE
Filmarks
goo
FC2
Muragon
seesaa
Livedoor
楽天ブログ
ameba
wordpress
Hatena
にほんブログ村
人気ブログランキング
Twitter
Facebook

ブロトピ:映画以外の記事で!ブログの更新をブロトピしましょう!!


にほんブログ村 グルメブログ 日本全国食べ歩きへ

にほんブログ村 旅行ブログ 歩く旅へ

にほんブログ村 その他スポーツブログ スポーツ好きへ

ブログランキング・にほんブログ村へ

政治経済 新聞記事 グルメ日記 スポーツとダイエット 愚痴 旅行散歩 映画読書

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!


×

非ログインユーザーとして返信する