公開初日に鑑賞した『MINAMATAーミナマター』
おそらくこの記事が公開されるころには一定の評価がされているとは思いますが、これは素晴らしい映画だったと思う。プロデューサーでもあるジョニー・デップの飽くなき挑戦。

Великий — Русский трейлер (2021)
日経の記事にもなるほど注目された映画。世界各国で公開が進みますが、北米での公開が未定というのが残念ですが、これは世界が目を背けてはいけない現実を突きつけています。

ユージン・スミスがこれほど日本に縁があるアーチストだったとは知りませんでした。そうなんです。この映画はドキュメンタリー調に水俣病を追う物語ではあるのですが、この映画が圧倒するのはあるショットなんです。あるひとつのショット。彼が偉大なカメラマンとしてその名を後世に残したとしたら、この映画の最後のほうにしめされるあるショット。

彼がジャーナリストであるだけでなく「芸術家」であることを教えてくれる映画なんですね。とにかくすごいんです。

多くの俳優で固められたこの映画、最後のエンドロールで並べられる世界の災害。いずれも人災です。企業側はお金や暴力で解決しようとする。しかし、人の命はお金で換算できません。そういうジレンマもまたこの映画は示します。
坂本龍一さんの音楽もとても印象的で素晴らしかった。
(=^・^=)

★