訪問介護消滅の日

先日、デマンドで「アンメット ある脳外科医の日記」というテレビドラマを視聴したが、このドラマにも過疎地医療のことが描かれていた。大学病院で生きるか、親が赤字でもなんとか営んできた過疎地医療を継ぐかで悩む人物が出てくる。吉岡秀隆さんが演じてヒットした「Dr.コトー診療所」も同じ話しだし、西川美和監督の「ディア・ドクター」もそうだった。


医療は介護と背中合わせだが、医師や看護師に比べ、介護の世界はその過酷な労働に対して受け取る報酬は低い。しかも地方や過疎地の訪問介護はかなり危機的な状況のようだ。


5年で8648箇所の訪問介護事業所が廃止されているらしい。



厚生労働省が「増加傾向」と発表している内容は都市部に事業所が置き換わっていること、すなわち規模の大きな事業所が増えていることにすり替えているようだが、実態はこのありさまだ。


さらに、ヘルパーの賃金や待遇は低く、深刻な人材不足が続くなか、岸田政権はさらにこの報酬を引き下げてしまったらしい。反面、与党政治家を中心に裏金疑惑で私腹を肥やしていることが報道されると、介護する側もされる側も国家への信頼を損ねてしまうだろう。


これは訪問介護の終わりの始まりではないかとも言われ、大手の会社に集約されることで、必要以上の介護を押し付けられて、入居者の資産を食いつぶし介護保険財政も無駄に使ってしまうジレンマに陥っている。


金持ち優遇、貧しいものは死ね、といっている国家の方針に、この国の未来をどう描けばいいのだろうか。訪問介護だけでなく、報道されない多くの場所で「多くの消滅」が進んでいる。





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