大西茅布 人間の森のなかで GINZA SIX☆
GINZA SIXにいつものように寄ってふらりと個展を見る。
色使いとタッチの強さ、そして執念深いほど重ねられた輪郭が素晴らしい。初めて目にする作品群。
作品の量もすごいが、スケールもすごい。何かをイメージしているのかわからないが、個展のタイトルにもある通り、そこには人、人、人。
人にはそれぞれ人生がある。その人生の内面を掘り下げるような作品が目につく。脈絡のない人の連続性が、多種多様な人類の正と負を織り交ぜている。人類は必ずしも正だけで成り立ってきたわけではない。
この美しく生き生きとした少女(女性)の表情に圧倒されながら、人物の表面、髪の毛や肌などにきしむゆがんだ世界が見る側の内面をもやもやさせる。アンビバレンスな作品に、複雑な気持ちになる。
この巨大な作品の人々、特に右上に並ぶ大勢の人々は表情を失い、強烈に死を連想させる。
あまりの迫力にあんぐりとしていると、最後に作者のプロフィールが紹介されて、驚きのあまり倒れそうになる。なんと作者は、昨年岡本太郎賞(TARO賞)を最年少で受賞した方で、まだ十代だという。今年、東京芸大に入学したばかりだそうだ。
すごい!すごすぎる!
どなたかのツイートから言葉を借りるとしたら「心を殴られた」ような激しさ。
「心を殴られた気がしました」ありがとうございます! pic.twitter.com/nQaz3IoD16
— 大西茅布 ChifuOnishi (@lczf7n)
彼女が感じた世界がもしこの作品群の中に示されているとしたら、この国あるいはこの地球は限りなく絶望に向かっていると思える。その絶望や絶滅の意味すら理解せずに平凡な日々を笑顔で過ごす人々。この恐ろしい作品群にとてつもない才能を感じる。作者の飛躍を期待したい。そしてできればこの世界を救ってほしい。
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