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日の丸 寺山修司40年目の挑発  佐井大紀監督

佐井大紀監督作品。キネノートのレビューはこちらから「日の丸

映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』(2月24日公開)60秒予告


佐井監督が極めて熱意のある方であるかが作品を通じて伝わる。そしてタイトルに寺山修司をもってきたことにこの映画の価値を見出す。

ドキュメンタリーのあり方としては大きく2つあって、フレデリック・ワイズマンのように状況だけ写してナレーションも何もない客観的なものと、つくり手が意思をもって展開する主観的(ある種の偏見も含めて)意図的なものがあると思う。そういう意味でこの映画はこの2つの要素を織り交ぜて描いている。

時代を越えたインタビュー。「日の丸とは?」「君が代とは?」これらの無機質な該当インタビューを延々と重ねる。そして「家族と国家どちらが大事ですか?」という質問に概ね「家族」と応じる人びと。そして戦争になったら友達の外国人を殺せるか?という質問から表情が変化する。答えを拒否する人もいる。人間はとかく矛盾した存在だ。そして国家という最も不安定で矛盾した組織の中で無意識に生きている。寺山修司の狙いを受け、佐井監督はうまくこのあたりを引き出している。

そしてこの女性インタビュアー、高木史子さん。彼女は寺山修司の主催する天井桟敷にも参加した方。今は行方のわからない高木さんが繰り出す淡々としたインタビューは、寺山修司の指示でもあったらしい。寺山は「情念」という言葉でこの企画をくくっている。40年の時を越えて、寺山が「情念」をもってこの時代に挑発しているものは、このインタビューの背景にある社会であることを示している。大変興味深い映画だ。そして佐井大紀監督のこれからの活躍に期待したい。

【ゆっくり解説】閲覧注意!衝撃のウルトラセブンの問題作!第42話「ノンマルトの使者」を解説!【ULTRAMAN SERIES】
この映画の中で佐井監督が紹介する「ノンマルトの使者」についても一考の価値がある。
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