ミナリ MINAR
ミナリ MINARを日本橋で鑑賞。韓国映画のようでアメリカ映画。
ひとことでは説明できないが、とにかく韓国映画のクオリティはますます上がっている。前年の『パラサイト 半地下の家族』もそうだが、例えば村上春樹原作の『バーニング 劇場版』も、本当に素晴らしかった。
そう、
そういえばあの映画もまさにバーニングだったっけ。
そしてこの映画でも最後に燃える。
燃えるシーンの圧倒的な迫力が、メラメラと見る側の脳裏に刻印されてゆく。そしてその炎の音。メラメラメラ・・・、まるで『ワイルドライフ』や『サクリファイス』で体感したあのぞくぞくするような高揚感と挫折感の入り混じる瞬間。登場人物の全ての苦労が崩壊してゆく。
それはまるで家族の離散を諦めたような映像でありながら、最後にはこの祖母の残してくれたミナリ(セリ)が美しく水辺を覆っている。この単純で悲惨な物語が、最後の一瞬に光をくれる。
奇しくも主役は『バーニング 劇場版』で重要なセレブ役を演じたスティーヴン・ユァンだ。彼は今回、真逆の泥だらけになりながら苦悩する夫と父親を演じている。そう、この映画には男と女の感性も語られる。広く深く人の心理をえぐるような素晴らしい映画だった。
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