未知なる世界と出会う ② マクロとミクロの世界

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未知なる世界と出会う ー英国アール・ブリュット作家の現在(いま)(東京都渋谷公園通りギャラリー)|美術手帖


このギャラリーで過ごすわずかな時間に莫大な情報が詰め込まれている。その情報のひとつは、作家が作品を作る時間、そしてもうひとつはこれらの作品をコレクションするジェニファー・ギルバートの研究時間である。ジェニファーがそれぞれの作家と作品についてインタビューに応じているが、手元資料を何も見ずに作家について説明する動画に感心した。彼女の作家に対する尊敬の念が伝わる。



スコッティ・ウィルソンの作品もまた細やかで繊細だ。マクロとミクロの融合。自然植物や鳥と動物、あるいは人間の強欲などについて限定した世界を真正面から描く。この作品をぼんやり見つめると、作品から逆に睨まれているような気分にさせる。作品が生きているように感じる。



ジェニファー・ギルバートが最も熱く語っていた作家マッジ・ギルは英国で最も有名なアウトサイダーアーチストだという。本人は精霊に導かれてこれらの作品を描いたらしい。



ジェシー・ジェームズ・ネーゲルは描きながら作品を作り上げる作家なのだそうだ。描きはじめるまで最終的に何ができあがるかわからない。そしてこの作品にもまた隠されたシーンが隠されている。近づいてみると作品のあちこちに顔が隠れている。ファンタジックな作品に隠された死者のイメージ。死を礎にして世界が成り立っていることを想像させる。



ジェニファー・ギルバートの解説は、鑑賞した作品と作家の背景を説明し、作品の本質を掘り下げる。



ターザ・マイルハムの作品も鮮烈でユニークだ。人間と魚が合体するイメージは地球の根源を思わせる。



今回も大変刺激的で満足のゆく展示だった。素晴らしかった。そして過去の展示を振り返っても、その多くの作品が示唆する世界に思いを巡らせる。


おしまい


いかがでしたか?どの作品も作者の思いが込められた見事な作品ばかりでしたよね。よろしければ感想やコメントをいただけると嬉しいです。そして過去のアール・ブリュット展の記事を以下の並べました。これらの体験はわたくしにとって貴重な体験です。よろしけれ渋谷にお出かけの際にお立ち寄りください。渋谷パルコのすぐ近くです。


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