ヤクザと家族 The Family
ヤクザ映画っていつの時代でもそれなりの評価も高いし興行的にもいい感じなのだが、今年はこの手の傑作が立て続けにリリースされた。ひとつが『すばらしき世界』で、もうひとつはこれだ。『新聞記者』の藤井道人監督。あの映画でも国家権力に対する主張が盛り込まれていた。
『ヤクザと憲法』劇場予告編
ヤクザの映画ではあるのだが、本当の意味はちがう。ヤクザを肯定することはありえないが、彼らの存在が失われてゆく悲劇を我々はまともに見ることができない。この映画の主人公はヤクザを家族と位置づけして必死に生きようとするが、それがかなわない。むしろ彼らを影でコントロールしている見えない権力のほうを意識するべきだろう。悩ましい映画であった。
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